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可哀そうな小保方さん [STAP騒動]

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* はじめに
米国でスタップ現象の再現に成功、ドイツのハイデルベルグ大学でも成功。小保方さんが手記を発表した。二十万部をこえたという。二〇一四年一月末、はなばなしいリケジョの星の登場からバッシングをうけ、心身ともにボロボロになってた。ここにきて復活してきた。当初から応援してた武田邦彦氏の口調も重みをましてきた。

わたしも、ひそかに同情するところがあったので、今回、彼女のために一文をまとめる。その前に彼女の問題点をいう。

* 大人の振る舞いにかける
事情はあったにせよ一人前の大人として次のような問題がある。

(一) 理研の研究不正の指摘に反論の機会が用意された。しかし反論しなかった。手続の上で確認されたことだが、あきらかに研究不正をみとめたことになる。その内容は代理人の三木秀夫弁護士にいわせれば法令の適用をあやまってるという問題があったのにである。

(二) 今年にはいり本人の手記で、自分はスタップ現象の存在を主張したかったのに、スタップ細胞の存在を主張する論文となった。これはいわば上司、組織の都合、特許権確保の必要から不本意な結果だったという。しかし論文筆頭者として論文を公表した以上は責任をまぬがれる理由にならない。もしスタップ現象のみならそのような論文を作成すべきだった。

本人の手記によってそんなことはできない環境にあったともいえるが大人の振る舞いとして、やはり問題がおおい。さて、スタップ現象再現の経緯である。

* スタップ現象再現の経緯
二〇一四年一月に公表されて世界中が注目した。当然、おおくの再現実験がおこなわれたはずである。できないという不満にこたえるため実験の手順書を公表した。それでもできなかった。日本の学会に出席した米国有名大学の教授ができないと不満をもらした。同年四月に香港中文大学の教授ができたという。さらに追加実験をするという説明があった。しかし後続の情報はなかったようだ。今年の三月になって米テキサス大学医学部の研究者がスタップ現象の存在を主張する論文をネイチャーの姉妹誌に発表してたことがあきらかとなった。さらに今年三月、ドイツのハイデルベルク大学の研究グループも同様の論文を発表した。ということで、やっぱりあったとわが国のネット上でもおおいに盛りあがってる。

このまま同種の論文がふえてくると、また掌(てのひら)がえしがあるのだろうか。今度は小保方さん賛美であるが。ところで上記の二論文の記事からスタップ現象の存在とスタップ細胞の存在の区別は次のようだ。

(一) スタップ現象の存在は、外的刺激により分化した細胞が初期化され、体の器官、腎臓、心臓、骨、筋肉などの細胞に分化すること。そのような細胞が存在すること。

(二) スタップ細胞の存在とは、おなじく初期化され、それがおなじく各器官の細胞に分化するのみならず次世代の子孫を産みだす胚にも分化する。そのような細胞が存在すること。

小保方さんが上記の(一)のみ主張したかったというなら、ただしいじゃないか。そうなりそう。小保方さんへの目は研究者はきびしい。それもとてもきびしい。だが一般の人々は小保方さんに同情的だった。それにくわえて研究者、理研の振る舞いに何かうさんくさいところをかんじてた、とおもう。こうなると一般の人々は研究者、理研、マスコミにたいして、それだけきびしくなる。

わたしが思いだす範囲でいうが、小保方さんは論文不備をすなおにみとめてた。しかし別の細胞(おそらくES細胞)を若山教授にわたしてスタップ細胞を捏造したという点について、否定したし、自分は研究室にある細胞(マウス)しかつかってないと明確にこたえた。スタップ現象の存在を小保方さんはくりかえしのべてた。自殺した笹井さんもいってた。だから小保方さんの主張に一貫したものをかんじる。こうなると文句をぃうぞという人もでるだろう。でもあのドタバタ騒ぎはもう結構である。今は専門家にまかせるべき時、素人(一般の人々)が口をだす時ではない。でも、わたしが研究者(専門家)にはっきりさせてほしいことをいう。

* はっきりしてほしい事
(一) スタップ現象の存在とスタップ細胞の存在を明確にしてほしい。

これについて小保方さんの手記で理研はスタップ現象の存在はみとめたが、たいした意義はない。再現実験でも問題にしなかったという。しかし世界はこれを意義あるとしてる。だから再現実験の論文がでた。

(二) スタップ現象の存在の科学的意義について、あきらかにしてほしい。

もう一度原点に立ちもどってかんがえるが、何よりもスタップ細胞の有無、スタップ現象の有無を追及するなかで、評価すべきとおもう。理研は一応、責任を調査し関係者の処分をした、監督官庁もそうだった。しかしそれはスタップ論文の撤回をふまえたものである。もしスタップ現象の意義がみとめられ、その存在があきらかになった時は見なおす必要がある。

(三) 理研にも若手研究者をそだてる責務がある。小保方さんに適切だったか。
(四) 笹井さんのいたましい死について、何故ふせげなかったのか、よりふかく反省し、将来にいかすべきである。

理研は特許申請をしてた。費用は百万円前後らしい。これは取りさげたようだ。しかし米国での恩師がいるハーバード大で申請の更新を相当の費用をはらいおこなってるという。申請にはWIPOへの国際申請と国内申請がある。日本に申請があったとの情報もある。また欧米でスタップ現象の論文もでた。特許権は日本の将来の利益にかかわる。

(五) 現状を精査し手遅れにならないよう特許手続について検討すべきだ。

武田邦彦氏はマスコミの責任についていってる。NHK、毎日新聞にきびしい。特に毎日について記者の名前をあげ批判してる。笹井さんのいたましい死の関連も充分問題となる。

(六) 毎日新聞、NHKについては特に取材方法について問題があったのでないか。責任の所在をあきらかにしてほしい。

で、結論である。

* 結論
この国は専門家がよわい。もっと明確に発言すべき時にしないうらみがある。そこに売らんかなのマスコミがはいり、素人(一般の人々)をあおる。素人が専門家の議論にまじるべきでない。今回はまだ素人の出番はない。

スタップ現象は本当にあるのか [STAP騒動]


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* はじめに
小保方さんに同情的な武田邦彦氏の意見をユーチューブできいた。その概要である。

1) ほぼ二年前にスタップ細胞の記者会見があった。小保方、笹井、若山の三人が参加した。これは理研がその責任でおこなったものである。
2) 論文は研究者でも簡単によめるものでない。笹井、若山という一流の研究者が二年間横について気づかなかったのに会見後わずか一週間で批判の嵐にさらされた。これは事前に内容をチェックしておいて会見のタイミングをはかって批判の攻撃を仕かけた。こういわざるを得ない。
3) NHK、毎日などのマスコミが会見を世紀の大発見とばかり報道し、あっという間に批判にてんじた。
4) ここに謀略の臭いをかんじる。それと同時にわかい未熟な小保方さん一人のせいにする。あまりに不公平とおもう。
5) 小保方さんが手記をかき自分の立場をあきらかにした。また米国でつぎつきと小保方さんの研究がただしかったという記事が公表されてる。
5) スタップ問題の元凶はは若山氏。彼が恣意的に研究を主導し全責任を小保方さんに押しつけたという記事が公表されている。

武田氏はスタップ現象の実在があきらかとなり小保方さんへの不当な批判がただされ、冤罪がはれるよう期待しておられるようだ。

* 感想
1) 一週間で批判の嵐は、率直にいうが、男のひがみ、ねたみ、そねみである。まだ駈け出しにすぎない小保方さんへの手あつい扱い。異例な扱いにたいし押さえきれない心情のあらわれとおもう。謀略説には首をかしげる。
2) いわゆるマスコミの手のひらがえしは、その営業政策のあらわれである。相手をたかく持ちあげれば持ちあげるほど転落した時の報道価値、上品な言葉でないが、おいしくなる。ここでも謀略説に賛同できない。
3) 科学的価値を判断した上とおもうが、小保方さんは研究不正の不服申立の機会があたえられた。そこで反論しなかった。つまり不正をみとめた。その評価があまりにかるい。研究者小保方さんを全否定するつもりはないが、一般人からはつよい違和感がのこる。
4) 小保方さんへの扱いがあまりに不公平とい指摘に共感できる。それが適正に是正されることは期待したい。

さて結論である。

* 結論
小保方さんの反論もあり若山氏に批判が集中しそうである。小保方さんが主張するスタップ現象に注目があつまりそうだ。そこで是非明確にしてほいいことがある。

1) スタップ現象の存在とスタップ細胞の存在を区別する意義があるのか。その違いは。その意味は。
2) もしスタップ現象の存在がみとめられたとして、それはどのような利用が期待できるか。特許取得は可能か。

これについては、私のブログでふれたがこれほど現実的になるとはおもってなかった。研究者の意見がまとまること。それが一般国民にあきらかになることをねがってる。




小保方さん手記発表 [STAP騒動]

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* はじめに
stap騒動の小保方晴子さんが手記を発表した。そこで主張してるのは次のとお
りである。

* 小保方さんの言い分
1) 自分の本来の研究はもっとつつましかった
ハーバード大学のバカンティー研究室時代から研究してたのは、体の組織、皮膚とか心臓とかの分化してしまった細胞に酸の刺激などをあたえると、どんな細胞にでもなれる多能性細胞にもどる。このような現象がある。これをstap現象といわれたもの。存在を証明しそのメカニズムを解明することだった。

2) ところがIPS細胞をこえる細胞ができるのではと、大騒ぎ
ところが、こうしてできた細胞はほかの細胞になることができると証明するため、若山氏(山梨大学)がはいり、stap肝細胞もキメラマウスもつくった。

3) こうなると巨額の特許料がうごく世界が登場する
ハーバード大バカンティ研究室、山梨大若山研究室、理研の思惑が渦まく世界に自分は引きすりこまれた。大々的に公表し、たちまち初歩的ミスを指摘、自分だけが悪者になった。

4) stap現象の再現ならできた、キメラマウスの作成は若山さんの仕事
当初の分化した細胞を刺激で多能性をもった細胞にすることはできた。キメラマウスは若山さんの分担。つくり方をおしえてといったが、おしえてもらえなかった。自分の責任でない。

ここでタネ明かしをするが、私はこの本をよんでない。評論家の山田五郎さんが見事にまとめておられる。それを利用した。話しをつづける。

* 手記への感想
1) 一応筋がとおってる
stap細胞の存在を証明するには次の3つが必要とされる(私のblog 2014年5月8日)

ア) シャーレ上で培養し別の細胞をつくる
イ) 別のマウスにうえつけテラトーマ(奇形腫)をつくる
ウ) 初期の胚にいれてキメラマウスをつくる

後ろほど困難で実現すれば実用性がたかくなるようだ。小保方さんのstap現象の再現はこれの初歩的段階のようだ。

こうみれば、主張の筋はとおってる。ところがである。
2) 小保方さんは論文作成の筆頭者である。作成者の中の事情はともかく論文全体の責任をとわれるのは、やむ得ない。それがいやなら論文をわけて責任の所在を明確にすればよい。ところがこの手記の面白さは次にある。

山田さんの解説によれば、手記は若山さんへの恨み節にみちてる。当時、小保方さんは奪いあいだった。山梨大の助教授にさそってた。世間の批判のたかまりにたちまち保身をはかり若山さんはマスコミに情報をもらしだしたという。

ここでの若山さんはなかなか、したたかだ。実用的な意義があるのはキメラマウス作成技術だろう。もし論文がみとめられてたら、論文筆頭者の栄誉より実質の若山さんが利益を独占しそうだ。自分はできるだけ矢面にたたず、しっかり実利をにぎるという人物像がうかぶ。さて結論である。

* 結論
小保方さんは理研の研究不正の委員会に不正を指摘され、反論の機会があったのに、しなかった。つまり不正をみとめた。上記の主張もこの事実があるだけによわい。一般人の私には関心がもてない。科学界で議論の余地があるかもしれない。だが、山田さんによれば理研が反論してるという。再現性はひくい。かりに再現されてた、としても実際上の意義はない。とはいえ、小保方さんが主張することには反対する必要もない。私にとってのこの手記の意義である。

わたしは、一貫して若手研究者育成への配慮を希望してきた。小保方さんが犯罪性をもった詐欺師とはおもえない。大人の側にきびしくも思慮ぶかい配慮あがれば 中堅研究者への道があったとおもってる。この騒ぎで研究者のみならず彼女の人生そのものを否定してしまったようにおもってた。今回の手記に出あい、とにかく元気がのこっていることをしって、ほっとした、というところである。

ES細胞窃盗告発の受理 [STAP騒動]

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* はじめに
STAP細胞の研究をしてた理研の若山研究室でES細胞の窃盗があったとの告発を受理したと兵庫県警が公表した。この5月115日に毎日websiteに報道された。この1月、理研OBが容疑者不詳のままおこなったものである。もうSTAP騒動はおわりと思ってたがまだつづく。小保方さんの現況もマスコミの関心事らしい。

* あらためて思いだす
理研に設置された桂委員会が小保方研究室にのこってる細胞と調査サンプルを詳細に分析したところ、それはすべて特定のES細胞であると断定した。これがいわゆるSTAP騒動を決着させた。この際、ES細胞の混入が偶発的と思われない。だれがやったか、犯人は特定できないとした。このES細胞は理研に在籍してた大田浩氏がつくったものである。(経緯については、わたしのブログ(2014.2.18)を参照)

* 誰が盗んだか
大田氏は2010年3月転出、stapの究は2011年4月からである。大田・小保方の両者には接点がない。ところがすでに転出した外国人留学生が核移植ES細胞のチューブを80本、さらに由来のわからないチューブ100本以上が小保方研究室にあった。ここで「129 GF/ES」と手書きがあるものについて、桂委員会が大田ES細胞と断定した。大田氏はいう。転出の際、すべてもちだした。のこしたつもりはないという。今回の告発はこのような状況をふまえたものと思われる。

* 結論
告発は受理された。犯人の特定にいたるのか、可能性はひくい。しかし理研横浜の遠藤高帆氏が公表データの分析から、やや乱暴にES細胞との酷似を指摘した。この指摘が理研をうごかし、桂委員会の結論となった。今回の受理が犯人特定のきっかけとなるかもしれない。なお、小保方さんの代理人である三木秀夫弁護士は、この件にかんし小保方氏に疑義はないとコメントしてる。

STAP騒動のおわり(その2) [STAP騒動]

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* 1) はじめに
一月十日のブログ(STAP騒動のおわり)を書いた。そこで釈然としない気持をしるしたが、日経サイエンス3月号で詫摩雅子氏が調査委員会(桂調査委員長)などの報告をもとにSTAP細胞の正体は何かということを解説してくれた。詫摩氏は昨年五月四日のブログでこのことをはじめた書いた時、詫摩氏の解説記事をよんで全体像を知た。もっとも参考にしたものであった。今回この論文を読んでやっとおおくが納得できた。以下はこれをわたしなりに解説したものと、それを踏まえてわたしの感想を書いている。まず結論である。

1) 小保方研究室にのこってたSTAP関連の細胞と調査サンプルを詳細に分析した。すべて特定のES細胞と一致した。
2) これほど頻繁におきたES細胞の混入はミスとは考えにくいが、誰が混入させたかを特定できなかった。
3) 昨年12月に理研の調査委員会(桂勲委員長)が報告書で、あらたに二点の捏造と、あまりにも杜撰な実験の様子をあきらかにした。


日経サイエンス 2015年 03月号

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* 2) 小保方氏の夢、STAP細胞と論文の疑惑
2014年1月に発表した小保方論文において、小保方氏は、新生児のマウスの脾臓からとった細胞を弱酸性の溶液につけると、未分化の状態となる。つまり何にでもなれる状態の細胞になる。これがSTAP細胞という。これが本当なら生物学の教科書が書きかえられるノーベル賞級の大発見である。しかし発表直後から疑問がだされ、二月に 理研に立ちあげた調査委員会(石井委員長)で、論文に掲載された画像につき二点の論文不正を指摘し、これをもって捏造、改竄の研究不正を認定した。しかしSTAP細胞の科学的調査に踏みこまなかった。以降にも疑問点が提出されたが調査には消極的だった。ところが調査委員会でなくとも利用できる、STAP細胞の正体にせまれる二つの物証があった。

* 3) 小保方氏がつくったSTAP細胞の正体は何か
それは、1) STAP細胞をもらって若山山梨大学教授がつくってもっていたSTAP幹細胞であり、また、2) 論文に筆者らが公開した遺伝子配列データである。1)につき、若山氏は手元にあるSTAP幹細胞の解析を外部に依頼した。2)につき、理研統合生命医科学研究センターの遠藤高帆上級研究員が独自に解析をはじめた。両者とも五月下旬に結果がわかった。

** 1) 残存のSTAP幹細胞、遺伝子配列データを解析、疑問浮上も理研は消極的
1) について若山氏が用意したマウスとちがう細胞がつかわれてたことがわかったと発表した。(これは小保方氏がマウスをすりかえた研究不正の証拠として一時報道された。証拠としては不十分だったらしい。若山氏は後日に前言を撤回してる。以上、ブログ筆者の注)。

2) について遠藤氏が遺伝子配列データからおおきな染色体異常をみつけた。これはマウスが胎児のうちに死亡するような異常であった。新生児の脾臓から採取した細胞からつくったと主張するSTAP細胞の存在をうたがわせるものだった。

しかし当時、理研は、調査の着手には消極的だった。

** 2) ついに理研も調査に着手、遠藤氏、東大もはじめる
六月、若山氏からSTAP幹細胞の解析結果をもらった遠藤氏が奇妙な事実を発見した。遺伝子配列データの中に非常に特殊な遺伝子が存在することを発見した。それはマウスの精子を緑色に光らせる螢光タンパク質の遺伝子だった。これが身体を光らせる遺伝子とセットになって存在していた。これは際立った特徴である。これでSTAP細胞の正体をつかむ手掛かりをつかんだ。CDB(理研発生・再生科学総合研究センター)はSTAP幹細胞のゲノム全体の解析に着手し、若山氏の依頼をうけた遠藤氏も解析に着手した。さらに東京大学のグループもNHKの依頼をうけて解析をはじめた。

** 3) 三者が同一の結論になるが、方法にながい説明がいる
遠藤氏は遺伝子配列データを再解析し、トリソミーという現象があることを発見した。これがSTAP細胞がES細胞だとする最初の決め手だった。トリソミーがおきると胎児はほとんど死亡する。他方、ES細胞を培養するとこの現象はよくおきる。しかしSTAP細胞の全否定につながる主張としては、ES細胞の由来の特定が必要とされた。つまり目標がさだまた。

** 4) さらに説明がつづく
STAP細胞は増殖しないのでのこらない。しかしSTAP幹細胞はのこる。特殊な培地て増殖させると二つの幹細胞がのこる。一つはES細胞と性質がそっくりにSTAP幹細胞であり、もう一つはFI幹細胞である。これはキメラマウスをつくる場合、胎児にも胎盤にもなるというものである。これらの二つの幹細胞は、もととなったSTAP幹細胞、さらにそのもととなったマウスと系統や螢光タンパク質遺伝子の種類が一致するはずだ。

** 5)さらに螢光の利用、キメラマウスの作成も説明する
キメラマウスの作成はSTAP細胞の論証の決め手の一つである。そこでは螢光現象を利用してる。キメラマウスになった時にどの程度、STAP細胞が身体づくりに寄与したかが螢光で見当がつくからだ。STAP細胞を採取するマウスは、全身が螢光する白マウス(若山129)と黒マウス(若山B6)から実験のたびに交配して雑種の若山マウスをつくる。これから樹立したSTAP幹細胞FLSとFI幹細胞CLSが、それぞれ、八株と四株がのこってた。

** 6) 十年ほど前の話しをする、やっと狙いがきまる
上述のとおり精子が光るという発見があった。この特徴をもったES細胞の候補はかってのCDBの若山研究室にいた大田浩研究員が樹立してES細胞だった。大田氏は2005年に岡部勝大阪大学教授から特殊な黒マウスをゆずりうけ、それと一般の白マウスをかけあわせ、その受精卵などからES細胞をつくった。岡部マウスは精子が光る遺伝子と身体が光る遺伝子をセットでもってた。これは大田マウスにひきつがれてる。大田株は二種類あり、それぞれ二株と四株だった。これと比較すればよい。やりかたである。

** 7) 桂調査委は精子に着目、大田マウスES1と特定
桂調査委は精子を光らせる遺伝子の挿入位置とコピーの数を詳細にしらべた。STAP幹細胞FLSとFI幹細胞CLSと大田氏の株が一致することを確認した。次に、性染色体をしらべ、大田氏の株のうち受精卵からつくった二株のどちらかにしぼった。さらにゲノムの塩基配列をすべて読み、兄弟株で塩基配列が一文字だけちがう場所(SNP)を二万数カ所みつけた。それとFLSとCLSを照合して、上記の二株の一つ、大田マウスES1に特定した。
** 8) 遠藤氏はSTRに注目し、大田マウスES1と断定
遠藤氏は東北大黒木陽子准教授に協力してもらってSTRという特徴に着目して大田マウスES1を特定した。このSTRとは二から八塩基の短かい配列が繰りかえしならぶ短鎖縦列反をいう。NAによる親子鑑定や犯罪捜査に利用される。遠藤氏はSTAP幹細胞FLSが大田マウスES1と断定した。

** 9) 東大のグループは欠失から、大田マウスの株に特定
染色体のごく一部がかけている欠失を特徴にして、STAP幹細胞FLSと大田氏のES細胞を比較したところ、大田マウスES1がふくまれる二株のどちらかまで、特定できた。この特定だけにおわらない。さらに追及がつづく。

** 10) 他にGLS、AC129、また若山氏につくらせたSTAP幹細胞もES細胞だった
小保方研究室には、上記のほかSTAP幹細胞としてGLSというものが十一株、AC129というものが二株あった。桂調査委はこれらも次のようにES細胞と特定した。GLSについてである。

小保方論文においてGLSはMOFというマウスの系列であるといってる。これには重大な染色体の構造異常があり、マウスの生存や子をうむことはむづかしいとしてる。つまりこれからキメラマウスができるとは思えないが、さらに調査がつづく。若山研究室の研究員が別の目的でつくったGOFマウスの核移植ES細胞を小保方氏のもとめによりシャーレごとおくった。このGOFマウス核移植ESを詳細にしらべた。構造異常やこまかな特徴がGLSと一致した。つまりこのES細胞らしい。AC129、その他についてである。

AC129は色々しらべて、若山マウスES1株とわかった。この他小保方論文にでていないが、STAP幹細胞とされるものがある。それは小保方氏が横について若山氏がSTAP細胞からつくったSTAP幹細胞である。これも若山ES1だった。STAP細胞の論拠となるものにテラトーマがある。その話しである。

** 11) ES細胞が特定できたが、さらにテラトーマの追及、またES細胞
小保方研究室にはSTAP細胞からつくられたテラトーマ(奇形腫)の標本がのこってた。これはGOFマウスからつくったSTAP細胞のはずだ。このテラトーマ作成は若山氏の関与がないものだ。小保方氏の研究の精度をうかがわせるものとして桂調査委も注目してた。テラトーマ標本からDNAを抽出してしらべた。精子を光らす特徴から大田マウスES1の可能性が高いと判定された。騒動当初の疑念の話しをする。

当初からテラトーマについて疑問があった。分化しすぎて成人マウスのようだ。また、ネットで小保方論文でおこなわれた別に実験の写真と同一であると指摘された。石井調査委員会も三月これをみとめ、捏造と判定した。実際に実施してないとまでいわれた。それを桂調査委は調査し、大田マウスES1を確認したことでテラトーマ実験が実施されたことが確認された。それは意味のないES細胞からものではあるが。さて、さらに追及はつづく。

** 12) さらにテラトーマ実験の杜撰さをあばく
標本組織が本当に移植されたものかをしらべた。すると螢光タンパク質をふくむ組織もあったが、分化しすぎてると指摘があった、小腸上皮のような組織、膵臓のような組織には螢光タンパク質がふくまれてなかった。これは大田マウスES1に由来すれば螢光タンパク質がふくまれるが、そうでないことを意味する。桂調査委はこれらは、移植をうけた普通のマウスの組織だと結論づけてる。これは実験の杜撰をあばくものか、残酷な気がする。桂調査委は小保方論文の論拠を根こそぎにしたいのかもしれない。

** 13) 小保方研究室にはキメラマウスの子がのこった、ES細胞だった
キメラマウスは、普通のマウスと交配して子をつくることができる。子のDNAがのこってた。これには大田マウスES1の特徴があった。奇しくも登場した大田氏の話しが必要である。

** 14) こんなに出てくる大田マウスとは何か、何故、小保方研究室にあったか
上述のようにSTAP細胞の正体としてあらわれたのが大田マウスES1であった。大田氏は2010年3月に若山研究室を転出した。若山研究室でSTAP細胞の研究がはじまったのは、2011年4月からである。両者に接点はないはずだ。このことを桂調査委が大田氏に確認し、また他のメンバーの実験ノートも確認してる。ところが小保方研究室の冷凍庫には、その細胞があった。今度は日経サイエンスの独自情報である。

冷凍庫にはすでに帰国した留学生の別の核移植ES細胞のチューブが八十本、さらに百本をこえる細胞のチューブがあったという。由来がわからないのが、おおかった。そのうち「129/GFP ES」と手書きされたものをしらべた。桂調査委はこれを大田マウスES1と断定した。これが大田氏がのこしたものかは、命名方法から可能性があるが断言できなかった。大田氏はすべて持ちだしたので、のこってないはずだが、わすれてた可能性もあるという。だんだん書くのが重苦しくなる。詫摩氏が思いをこめていう。

** 15) 論文では胎盤が光る、だから非ES細胞といってたのに
小保方論文でSTAP細胞はキメラマウスをつくった時、胎盤にも分化するといってた。これはES細胞にはない特徴である。共著者の笹井氏も丹羽氏も、これを論拠にES細胞でないと四月の会見でいった。まだこの話しである。若山氏が小保方氏に方法をしめし確認を指示し、さらに丹羽氏も別に方法をしめし確認を指示した。胎盤への分化はこうして確認した。だからES細胞でないと四月の会見でいったわけだ。桂調査委はこの点につき専門家に意見をもとめた。分化したと証明できてないと評価された。これだけ主張してた論拠がここでくずれた。これはほぼ一年前に詫摩氏の記事を読んだ時、この点があるからSTAP細胞の存在は否定できないと評価しておれれたことを記憶してる。同氏が何を思うか、ここに記載されてない。

* 4) 結局ES細胞、誰がこんなことをやったのか
** 1) 犯人は特定できない、という
小保方研究室にのこってる組織や実験サンプルはすべてES細胞だった。これが偶然に混入したとは考えにくい。ところが、STAP細胞の培養には七日間、培養器に放置する。当時の若山研の鍵の管理状況からは、誰が混入させたか特定できない。これが桂調査委の結論である。釈然としないが、上記129/GFP ESについても、小保方氏、若山氏、研究室のメンバーは一様にまったく不知といってる。だから犯人さがしは無理か。だったらもうやめてもいいようだがだ桂調査委の追及はづづく。疑惑のある図版のことである。

** 2) でも図版の捏造は断定できた
桂調査委は二点の図版につき捏造を断定した。一つは、出勤記録などから実験実施が不可能と判定できた。もう一つは小保方氏が解析を依頼した部所に生データがのこっていて、小保方氏も捏造をみとめるような発言があった。さてその他の図版についてである。

桂調査委のもとめにもかかわらず、小保方氏がオリジナルのデータ提供を拒否した。このため不正を認定できなかったという。詫摩氏はこれお非常に後味のわるいこととのべておられる。もう全貌は見えた。もういいと思うが詫摩氏はさらに追及する。

** 3) 全貌が見えた気がするが、さらに詫摩氏が追及する
一体、偶然の混入は可能かであるのか。NGS解析データというものがある。これは、その細胞でどのような遺伝子がはたらいたかを網羅的にしらべる。これを他の細胞とくらべることにより、その細胞の性質を知ることができるものである。この解析を小保方氏が実施しており、桂調査委もしらべている。また解析を担当した別の部所に生データものこってるという。

詫摩氏は結論にあわせて適当な細胞を選択してた。その操作がNGS解析データの解析によりわかる。こう主張したいようだ。ところが桂調査委はそこまでは、いえないという結論である。結局詫摩氏もこれを否定し、あるいは意図的操作を主張するところまでいったない。ところでこのあたりの解説は、わたしにはほとんど、ついてゆけないので、こんな抽象的な記述となった。さて、わたしは見るべきものは見た。で、結論をいいたい。

* 5) わたしの結論
** 1) 詫摩氏の論文はすばらしく、桂調査委もご苦労さんといいたい

ほぼ一年前、詫摩氏がSTAP騒動について解説した論文に出あった。これでSTAP細胞をまなんだ。必要な部分を網羅し、一般人が理解できるような解説だった。その評価も公平だった。それから、この騒動に決着をつけるかのような時期にこの論文に出あった。奇遇である。良質な推理小説を読むような展開であり、読んでいてたのしかった。ありがとうとお礼をいいたい。また桂調査委のご苦労も多とし、お礼を申しあげる。

** 2) 国民のおおくは小保方氏に同情的
わたしは科学者の小保方氏への目が厳しすぎると感じてた。昨年の一月の公表に安倍首相が女性がかがやく社会の象徴として賞賛した。石井調査委員会の報告がでたときに、たしか自民党の科学技術の部会長が理事長に若い人への配慮をもとめた。これは選挙目当ての政治的発言とみるのでなく、女性をふくめた国民のおおくの気持を代弁したとみるべきと思う。この論文を読んで科学者の厳しい目を理解できた。研究不正を許すつもりはないので、小保方氏は、わたしがすでに述べてるように自業自得の世界をあるいてくしかないと思う。しかし理研が小保方氏を早々に切りすてた態度、たくさんの客観的データ、物証があるにもかかわらず、真相解明をしぶり、外部の批判に引きずられるような姿勢を見ると、小保方氏への一抹の同情と、自己保身にはしる組織の不公平さを感じてることをわかってほしいと思う。さて、これからである。

** 3) 科学界で模擬裁判をひらいて真相を追及したら
小保方氏はSTAP細胞を捏造したという告発をおこなう。これを担当する検察官を科学者からだす。また小保方氏を弁護する弁護人も科学者からだす。その主張を公平にきき、反論をうながして、最後に判断をしめす判事も科学者からだす、という模擬裁判である。詫摩氏の論文の最後の部分を読むと真相解明にいたらない無力感が感じられた。わたしは、まだまだ真相にせまる努力はできると感じてる。さらに、小保方氏だけを裁判に引きずりだすのは気の毒に思う。

理研は真相解明をさまたげてた。あるいは若手研究者の育成を放棄してた。あるいは杜撰な研究管理を放置してた。こんな告発をもとに模擬裁判をしたらどうか。

STAP騒動のおわり [STAP騒動]

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* 1) 記者会見、STAP細胞に最後の審判がくだる
** 1) STAP細胞は存在しない、再現実験を終了

昨年末、12月19日、理研が記者会見をひらいた。そこでSTAP細胞の再現実験をおこなっていたが、STAP細胞は再現できなかった。これ以上の継続は無意味として終了すると発表した。その際、小保方さんに、あらたに二件の捏造があったとした。また小保方さんが退職願を提出しこれを受理した。同年12月21日づけで退職するとも発表した。

** 2) 研究不正の処分がおこなわれる

理研が認定した研究不正は前回の2件をくわえて合計で4件となる。前回は不服申立てをしたが、今回は不服申立てがなく、この処分は確定したことが今年になってわかった。研究不正の規定にもとづき処分がおこなわれる。小保方さんも参加した再現実験のため一時中断されてた手続きをすすめるという。しかし既に退職してるため、実質的には無処分におわるそうだ。

* 2) 感想、釈然としない

とにかく釈然としない。何か当事者や科学者の間では納得できてるのかもしれないが、わたしのような素人で、一般人には何とも釈然としない結果である。これは国民の税金をつかっておこなわれた研究活動に関連するものである。一般人にも意見をいう権利はある。記者会見の記事をふまえていう。

** 1) STAP細胞はないといえるのか
*** 1) 相沢さんの発言がよくわからない

再現実験をこれ以上すすめる意味がない。終了するということである。よくわからない。不満の記者団に相沢慎一氏は個人的見解なら(もっとわかりよく)いえるが、今はその場でないといった。でも記者がこうきいたのは、一般人がききたいという気持をふまえてのことだ。長々と個人的見解を披露する場ではないが、このようなあいまいな見解ですましていいのか。

*** 2) わたしが解説してみる

わたしが この騒動が発生してから、すぐこのような結末がくるかもという記事をしっていた。すなわち、100%、STAP細胞がないなどということは神ならぬ人間がいえることでない。たとえ話だが、確率で99.999%はない。しかし、0.001%はある、ということだ。もうすこし科学者の世界をのぞいていう。実験で結果がでた。それがいつでも再現できるものでない。何らかの条件がちがうために再現できない。この条件が特殊だったり、不明だったりして、その人には二度と再現できない。しかし実験はけっして間違いではない、ということがあるそうだ。科学とは、そんなあやうい岐路を通過して進歩してゆくという。そんなものかも。光より速い現象(、あるいは粒子)がみつかったという報道があった。どうやら間違いだったらしい。立ち消えとなったようだ。常温核融合、常温超伝導という現象も一時さわがれた。同様のことだろう。この3件について、「ある」という論文がでたが、「完全否定」する論文はでてない。

*** 3) こうなりそうとは、去年の早くにわかってた

たしか新聞の科学部担当の記事だった。iPS細胞の山中さんの例をひきこの有無を確かにするには1年くらいかかる。iPS細胞の場合再現実験を取りあげた論文がでて学会がみとめる定説となった、といった。あたってる。相沢さんもこれくらいのことを、もっと簡明にいってほしかった。

** 2) 小保方さんが、あるあるといってた細胞は何だったのか
*** 1) 相沢さんが、もうすこし率直ならば

相沢さんは、それにまともに答えておられない、ようだ。200回成功したというのは、緑色蛍光を発する現象で、自分たちの実験でも40回以上おきた。これはどうやら万能性をしめう証拠というより、それにとりかかる入口にいたったとい印しらしい。このあたりは一般人にはむづかしい。しかし科学コミュニケータの詫摩雅子氏がすでに解説しておられる。それには3つの条件がある。1) 培養皿で増殖すること、2) キメラマウスができること、3) 個体のマウスがつくること、である。ここでこん緑色蛍光についても言及されてるが、万能性の証拠とはしていない。(2014/5/8のブログの記事を参照)

*** 2) わたしが読みとる裏の事情

万能性を示す細胞についてである。ES細胞というものがある。iPS細胞とならんで多能性(万能性ではないらしい)をもつものとして認められているものだ。この由来の細胞だと前述の記者会見で断言してる。では、どうしてそんなことがおきたのか。わからない。故意か、偶然か。さらに誰の関与によるものか(直接の言及はないが、小保方さんか、現山梨大学教授、かっての指導者だった若山さん、かもしれない)、わからない。奥歯にもののはさまったようで、釈然としない。これには補足が必要だ。

理研は第一回目の不正認定をした頃から小保方さんがマウスをすりかえて、若山さんにわたしたという不正をにおわせていた。そしてDNAの解析の結果、マウスのすりかえがあったという主張が若山さんからあった。理研もそれに同意した。わたしは本当にびっくりした。こんな見えすいた細工を小保方さんがするものか。あったとしたら、これは大変な物証である。完全に研究者としての生命を断ちきるものだ。小保方さんは即日反論明快に否定し、さらに後日、両者はこの主張を撤回した。そんな可能性がある、という程度の根拠だったらしい。横道にそれたが、要するに、あれは何だったかについて、わかない、といことだ。2、3000万円をかけて再現実験をしたはずだ。その結論としては、非常にものたりない。

* 3) 結論、一般人にわかるように、やってくれ

さて結論である。数千万円もかけ、一人の人命をうしなうという悲惨な犠牲もあったこの騒動が、こんな結論でおわるのは、まったく釈然としない。当事者や科学者の間では、あるいはそれなりの理解があるのかもしれないが、一般人にはまったく、わからない。

だからお願いする。小保方さんは、このままだたと研究者生命をうしなう。本当にそれでよいのか。一般人のわたしも実に気持がわるい。今からでも可能と思うので、ぜひ裁判で研究不正の有無をあらそってほしい。小保方さんは、たしか八ケ月の騒動で身も心もぼろぼろとなったという。気の毒な気もするが、研究者として生きてゆくなら、そんな弱気では駄目だ。すこし休んでから、ぜひ研究者生命をかけて、たたかってほしい。理研だって、いいたいことが山ほどあるはずだ。それが国民の前にされされる。それが将来の教訓として生きると思う。


STAPはES細胞に酷似 [STAP騒動]

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理研の統合生命医科学研究センターの遠藤高帆氏が、STAP細胞につきインターネット上で公表されたデータを独自の方法で解析し、STAP細胞がES細胞と酷似してるという内容の論文を投稿し、日本分子生物学会誌に掲載された。記事をよむかぎり、ES細胞とすり替えたと指摘してないが、それを示唆してる内容である。その内容である。

1) 遺伝子の塩基配列を解析する独特の方法をとり、その解析から結論をだした。
2) STAP細胞の8番染色体が3本となる異常があった。これは胎児の段階で死亡する。小保方さんは生後約1週間のマウスからつくった、と説明してる。この異常はES細胞を培養するとよくみられるという。
3) STAP細胞からマウスをうみだす能力をもつ幹細胞をつくらねばならない。幹細胞は2種類のマウスからつくったとされてる。しかし解析結果からはその特徴がなかった。

ES細胞は万能性がある細胞とみとめられ、すでに存在してる。この論文は、STAP細胞がこれに酷似し、さらに混入したと主張してる。理研の広報室は、この論文はSTAP細胞の存在を否定するものだが、細胞の存在は検証実験や残された試料の解析などで総合的に判断される、といってる。わたしの感想である。

遠藤高帆氏はこれが裁判沙汰となった時に、どう抗弁するつもりかと思う。マウスをすり替えたと若山山梨大学教授や理研が主張したが、それを撤回してる。その時、小保方さん側の三木弁護士が、たとえ前言を撤回したとしても、世間に小保方さんの汚名はひろまった。撤回できえたわけでない。名誉毀損で賠償をもとめることができると指摘してた。この件では、純然たる学術上の問題はともかく、これが世間に記事となって出まわった以上、名誉毀損の問題がうまれる。たんに混入したと主張しても、厳重に管理された環境で偶然は存在しない。意図的にしたとの主張と同じである。こう反論される。理研も若山教授もすり替えの主張を撤回してる。

遠藤氏はすでに理研にこの事実を報告したという記事があったと記憶してる。すでに理研に報告したことをわざわざ論文にし、それがネットの記事になるということに不自然さを感じる。たしかにSTAP細胞が存在しないという傍証にはなるが、何よりも検証実験の結果が優先する。遠藤氏の専門は微妙にちがい、データを独特の手法で解析した結果である。違和感がぬぐえない。で、結論である。

公共の場での発言は責任をともなう。裁判となったとき、どう抗弁するかを考えるべきだ。ネットに出まわった指摘のほとんどは、論文不正である。直接的な研究不正を指摘したものはなかった。理研が検証実験に取りくんでいる。これは必要性のすくない論文だった。

理研の 再生研究に、最低評価 [STAP騒動]

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文部科学省の独立行政法人評価委員会が理化学研究所の平成25年度年(2013年)の業務実績評価で「発生・再生科学総合研究」と「法令順守、倫理の保持等」の2項目で「改善が必要である」という事実上の最低評価をくだしたことが、わかった。理研は年度の後半になる2014年1月末の論文公表からSTAP騒動という一連の問題をひきおこした。それを考えれば妥当な評価と思う。しかし、あらためて笹井さんの自殺を考えると、これだけの評価ではすまない気がする。

笹井さんは、騒動のいわば一翼をになった一人だが、この騒動のいたましい犠牲者だったと思う。以下にそのわけをのべる。

この問題を対象として外部の委員からなる改革委がもうけられ、報告書を提出した。そこで、研究不正を防止するための研修会が開催される。研究員は受講が義務づけられてるが、実際は半分以上の人が未受講だった。それが是正措置もとらず漫然と放置してたと指摘してる。研究不正の問題(2004年)の発生を契機として、不正防止の規定が導入された。ここからはわたしの推測である。

理研の本部は、監督官庁から規定を指示された。研究員は不満や反発があった。現場とのすりあわせも不充分なまま導入された。おそらく欧米諸国の例を参考にしたろう。研究の現場は、理工といっても様子がことなる。一片の規定ではまかなえない。独立性の強い研究者を管理するのは、研究室の状況、研究指導者と研究員の人間関係、分野における事情で、一律の規定は無茶だ。いいたいことは山ほどあるが、不正問題を引きおこした当事者として、発言は無力だ。一応、従う。研修はこの一連の動きとして企画されたのだろう。研究員はその実効性に納得してない。たとえ義務違反者がでたとて、周囲の研究者の反発はない。本部は腰がひけてる。すると改革委の指摘のような事態がうまれる。さて笹井さんのことである。

真面目な人である。このような現状は、一方でおかしいという認識があった。他方、この規定をそのまま守って実行したら大変だ。自分だけが苦労するのでない。周りにも迷惑をかける。もやもやとした気持のまま、STAP騒動にぶつかった。思いがけず、渦中の人となった。改革委がこの問題を正論でズバズバと指摘してゆく。これによれば、自分は小保方さんにつぐ、大悪人のようだ。一応もっともと思う。

公表についてたしかに軽率だった。論文や研究管理について厳しく指摘されたが、小保方さんの研究に関与したのは、上司から依頼されたから。natureの質問にこたえる助力をした。研究のはじめはまったく関与してなかった。小保方さんの採用を安易というが、他に例がないわけじゃない(これはわたしの推測)。勿論、上司の決裁をもらってやったこと。しかし、そんなことは関係なく研究不正の規定からは、研究管理について責任がある。正論だ。それだけで主張するなら、反論の余地はない。

助言を依頼された時、何か条件をつければよかった。はっきり、助言者を引きうける以前については責任をもてない。また、論文の執筆者になるのは断わればよかった。世間知らずだった。もっと上手な処世があっただろう。自分の無知や無能を、この機会にはっきり認めたら、もっと心が軽くなったろう。しかしプライドが許さない。どんどんと追いつめられた。被害者の面ばかりいってるようだが、論文はnatureがたしかに受理した。その不備を批判されるのは通常だ。研究で悪いことをしたわけじゃない。と、なる。やっぱり、自殺した笹井さんは犠牲者と思う。で、結論である。

独立行政法人評価委員会の報告はまだ公表されてない。そこにふくめてほしいことがある。委員会は従来の評価から、今回の騒動をふまえて、評価を変更した。率直にいえば、理研の問題を見ぬけなかった。そこにひっかかる。評価は、まず理研の自己点検が提出されて、それにもとづき評価する。その時、改革委が指摘した法令遵守の不適切を見ぬけなかった。さて要望事項である。

1) この仕組みを前提にした評価を委員会としてどう考えるか。このような間接的な評価の意義はどこにあるのか。
2) 再生研究の分野の研究について、最低の評価をしたようだが、不適切な研究管理や安易な人事が他の分野に存在しないのか。それをどう点検したのか。
3) 改革委は、他の分野においても不適切な研究管理により研究活動が実施されていることを示唆してる。委員会は、このような研究活動を不適切な管理がおこなわれていることを認識しないで評価した可能性がたかい。このような評価をどう考えるのか。

笹井遺書の内容 [STAP騒動]

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家族により笹井芳樹氏の遺書内容があかされた。家族からの聞き取りの内容も弁護士があきらかにした。論文疑惑が問題となった3月ころから心労や重圧を感じ、6月の理研改革委員会による理研解体提言をふくむ報告に相当強いショックを受けたという。4月の記者会見の時の態度では冷徹な科学者との印象が強かった。内実はちがっていた。では、何故、辞任を早く発表しなかったのか。実はこの時点で辞任を上司である竹市雅俊氏(発生・再生科学総合研究センター長)に申しでていたらしい。死者を鞭うつようだが、さっさと辞任を公表してしまえば、ずいぶん事態は整理され簡単になっていただろう。改革委は、小保方さんを厳しく批判したが、笹井さんをふくめた研究管理者にたいして、それに勝るとも劣らない批判をくわえていた。自分だけが自殺するほどのことではないのにと思う。

このようにSTAP騒動の理研、関係者の動きは、理解できないことがおおい。今回も然りだが、強い違和感がいつも残った。わたしの感想である。理研の皆さんは、科学には関心があるが、人間には関心がない方々のようだ。科学は依然として未熟で、人間の高度な精神活動の理解には到底およばない、という意味でない。科学に関心をもつ人は、人間にも関心をもつべきだという意味である。笹井さんが辞任を申しでた時、異変に気がつかなかったのか。首をかしげる。今回、あきらかとなったが、6月末から研究中のディスカッションが成立しないなど、精神的異変があった。同僚のスタッフが竹市センター長に報告したが、医師の診断をすすめたという。そんなことより、すぐ本人にあって、話しをきく。相手の苦しみをきいてやるということを考えなかったのかと思う。これは本部のことだと記憶してる。今回の自殺で衝撃をうけた本部はセンターの研究員のためにコンサルタントをうけれるよう検討しているとの報道があった。現今、そんな需要にこたえる団体、業者はいる。ずいぶんお手軽だなという印象である。

そもそも騒動の発端はというと、小保方さんの論文における不正を認定した時にさかのぼる。この時、記者会見で調査委員会がSTAP細胞のありなしは問題としない。それとば別に判断したといった。あっけにとられたのだが、STAP細胞のありなし、という根幹をほおっておいて、不正を論じる。小保方さんの将来に重大な影響をおよぼす判断を、ずいぶんお手軽にやったものだと思う。小保方さにも、いいたいことが山ほどあった。弁護士が反論したように裁判なら充分に小保方有利にあらそえるだけの問題である。どうして、STAP細胞の真偽を追及するとともに、小保方さんの将来も考え、理研の立場もわきまえて、騒動の収束をはかろうとしなかったのか。これが拡大してゆけば、どれだけおおくの人に迷惑をかけるか。考えれば、わかる。あるネットの記事は、翌年の3月に小保方さんの任期がきれる。それをそのままにして、延長しなければ自然に雇用関係は消滅する。小保方さんにも不当な影響をあたえずにすむ。どうもわからないわけだが、人間にたいする関心がなければ、騒動になった。とりあえず小保方さんを切りすてて、一件落着というお手軽なシナリオもやむえないかもしれない。で、結論である。

理研は、もっと人間に関心をもって研究をすすめてもらいたい。

笹井芳樹氏、自殺 [STAP騒動]

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5日午前、STAP騒動の笹井さんが自殺したと衝撃の記事が飛びこんできた。あっけにとられた。感想である。

また、有力な才能がうしなわれた。この国の将来に暗い影を投げかけた。というものである。わたしは、STAP騒動については、1) 真相の解明、2) 若い才能への配慮をもとめてきた。あらためて振りかえるが、理研は才能を何と考えているのか。CDB(発生・再生科学総合研究センター)と本部でどんなやりとりがあったのか。副センター長はそこで何をもとめられたのか。いつまでも、明確な処分をしないまま、今にいたった事情を憶測すると、情けなくなる。

この人は、研究者としての才能はある。それは他の科学者、同僚の発言から充分推測できる。しかし、理研の改革委員会がきびしく指摘したように、研究管理者としての才能はまったく評価できない。この一ヶ月は、おそらく蛇の生殺しのようなものだったろう。研究がすきだったろう。小保方さんとSTAP細胞の可能性について熱をこめて語ったという記事を思いだした。一介の研究者として、あるいは極く近い仲間をあつめた研究室の長として研究をやってゆければ、自殺なんてことはなかった。こう思う。何故さっさと処分しなかったのか。理研の本部やCDBの上司は、どう思ってるのか、と考えると、やりきれなくなる。で、結論である。

CDBは研究管理者の才能のない人たちばかりだ。すぐ管理者の職を廃止すべきだ。無能な人が職を担当するのは本人がくるしむばかりでなく周囲への迷惑だ。しかし管理の機能はどうしても必要である。だったら、持ち回りで然るべき人から選抜して、やればよい。その間だけ、管理職手当をあたえればよい。

CDBの解体がさけばれているが、有能な研究者をあたらドブにすてるようなことは、やるべきでない。現在の管理者については、研究者としてとどまるか、やめるか、本人に選択させればよい。

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