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ヘラクレス、十二の試練 [英語学習]

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* 内容の紹介
ギリシャ神話における一番の英雄、ヘラクレス(ここではハーキュリーズ)の十二の試練をあつかう。その大意は次のとおりである。(Clash Of The Gods Tập 2 Hercules Video Clip HD 2)

* はじめに
もっとも偉大なアクションスター、英雄。ハーキュリーズ(通常はヘラクレスとよぶ)。十二の困難な仕事を成しとげ神となる。古代の人、戦士にとっては真実味をもつ。現代のわれわれには空想の世界だが、神話の裏側にある真実を提供してる。

* 英雄、ハーキュリーズの冒険
水にすみ九つの竜の頭をもった巨大な蛇。毒をはき獲物をいきたままたべる。ハーキュリーズが登場。理想の英雄。もっとも人気のある登場人物。半神半人の英雄。これはながい物語りの序章である。

* 彼は人間であり神、幼児から英雄
彼は人間である。アメリカ神話でさがせば野球のベイブ・ルース。女たらし大酒飲み、偉大な運動選手。彼はもはや神格化されてるが間違いなく人間である。こんなイメージがベイブ・ルースだ。しかし古代の英雄は超人的な力をもち、そして異常なほどの困難にいどむ。こういう人物。これがちがうところ。彼は典型的な英雄。誰よりもくるしむをあじわった。屋内外においてくるしみ普通の人間があじわうことのない悲劇にいきた。

* ベイブ・ルースも英雄
物語はゼウス、女性につよい関心をもつ神々の神からはじまる。彼とアルカメーニ、人間の女性の間にハーキュリーズはうまれた。これは半神半人の誕生。これは一面で神の特徴をもちながら死すべき運命の人間でもあるという特徴をもつ。この概念はギリシャ人の発明である。人間の形をした神聖な存在である。

* ヘラの憎悪が悲劇と試練
典型的な英雄であるハーキュリーズ、彼の破滅をもとめる存在がいる。それはゼウスの妻、ヘラである。女神の中の女王である。うつくしく、有能、聡明。しかし非常に嫉妬ぶかかかった。ゼウスは常に女の尻をおっかける。彼はおおくの人間の女性との間に子どもをつくった。ヘラは憎悪した。彼女はゼウスの罪の代償をハーキュリーズにはらわせる。彼が破滅することをのぞんだ。。その憎悪は理性で理解できない。しかし何かが彼にあった。彼女はそれをおそれた。

* 幼児から英雄の片鱗
ハーキュリーズがまだ幼児の頃、夜である。ヘラは二匹の毒蛇を送りこんだ。彼は両手に一匹づつつかんだ。そして握りつぶしてころした。幼児の頃より普通でなかった。これはヘラが彼をきらった理由になる。彼女は彼をころせないとさとった。最終的には不死の存在となる。それが運命だった。運命は神すらさからえない。その運命を前にヘラはきびしい試練をあたえる。これはそのはじまりである。揺り籠から墓場まで、彼の生涯は試練の連続である。

* ハーキュリーズの生誕の場所、のこってる伝承
では神話は実世界の何をかたるのか。二〇〇四年二月。ギリシャの都市、シーブスで。考古学者がおどろくべき遺跡を発見した。それはハーキュリーズの誕生の神話にあたらしい光をあてるものだった。住宅街の下にうまってた寺院が発見された。中央に祭壇。それをかこんで数百の陶器の容器と立像があった。それはすべてハーキュリーズにかかわるもの。研究者は次のことを確認した。二五〇〇年前のテキストと照合したがハーキュリーズの住居の様子と完全に一致した。テキストはこの寺院の場所がハーキュリーズの生誕地であるという。彼は実在の人か。また神話にもどる。

* 成人したハーキュリーズ、結婚、家族
彼は成人した。彼は人間としてはつよすぎた。人間の体をもつ神のような存在だった。彼はちょっとしたことで人を傷つけ、ころしたりする。彼は自分を完全にコントロールはできない。この超人的力は社会に適合することがむずかしい。彼は感情のおもむくまま人と抱きあったりできない。ところでゼウスは彼を擁護しない。彼は地上と天上のあいだにほうりだされ、どっちつかずの状態のままに放置された。どこにすすむべかわからなかった。

* 家族の惨劇
ハーキュリーズは王女と結婚し二人の息子をもった。しかしその家庭的幸福はながくつづかなかった。ヘラは彼をしあわせな家庭人から殺人者にかえた。狂気の中で妻と子どもたちを敵と思いこんだ。深夜、口にするのもおぞましい行為がおきた。狂気からさめた時、彼の全身は血まみれだった。彼は自分がその原因だと気づかなかった。しかし数々の証拠が真実をしめした。彼の犯罪だった。

* ふかい後悔、罪の意識
地上でもっとも強力な男が家族全員をころした。熱狂がさった時、ぬぐいがたい後悔が彼をおそった。その闇は生涯にわたり彼をくるしめた。古代ギリシャではそれを血の罪という。一種の呪いがもたらす結果である。それが血縁の人々をまきこむ殺人である。彼は自己の魂を浄化するため数々の試練にたえねばならなかった。

* デルファイの神託
ハーキュリーズは当時もっとも権威のあったデルファイの神託にたよった。その神威はいまにもつたわってる。遺跡がギリシャの中央部にある場所にある。

二千五百年前に女性神官が憑依して神託をつげる。神秘にみちた蒸気が彼女のまわりに立ちのぼる。彼女は謎の言葉をつげる。それは神との交流をつうじてえられた神の言葉である。どのようなこともたずねることができる。最近の地学の研究によりあきらかとなったことである。神殿は二つの断層線の交差点にある。ここからアスリンガスが湧出する。それが人を譫妄状態にする。

* ユリティウス王があたえた試練
神託は彼のおぞましい罪への罰を指摘しただけだった。彼は罰をうけるため一族の一人であるユリティウス王のところにいった。これはヘラがしくんだ策謀だった。これで彼を破滅させようとした。

* ハーキュリーズの十二の試練
ユリティウスは彼に十二の試練をあたえた。それはすべてヘラがのぞんだこと。これがハーキュリーズの試練としてしられれてるもの。何をするのか。それはギリシャのもっとも邪悪なものを取りのぞく。凶悪な野獣、悪逆な支配者を取りのぞくことである。

* 試練の意味
その意味、その試練に立ちむかう意味は何か。第一は、家族をころした、その汚れをきよめること。その手、その魂、その行為をきよめること。その糾弾は現代人には不公平とみえる。だが、その事情は何であれ、ギリシャ人はやりとげねばならいないこととかんがえる。

* ライオン、ニミアとの戦い
最初の試練である。獰猛な野獣のライオンをころすこと。それは人類 と獣の剥き出しの本能を象徴する。ライオンのニミアとたたかった。ハーキュリーズはすぐれた弓の射手だった。勝利の後、ライオンの皮をはいだ。それが彼を防護する鎧となった。

* 九つの頭をもつハイドロンとの戦い
生還したハーキュリーズにユリティウス王はびっくりした。さらにあらたな試練をあたえた。人間と自然の戦い。ギリシャ人にとって自然はおそろしい存在。やさしくない。九つの頭をもち毒をはく大蛇である。ひと噛みで人間をたべてしまう。彼は一つの頭を切りおとした。だがそこから二つの頭が復活した。これは人間の欲望、かえることのできない姿をあらわしてる。

頭をきればきるほど、はえてくる。それをまた切りおとさなければならなかった。彼は作戦をかえた。松明(たいまつ)をとり、それで焼きこがした。頭が焼けおちた。こうして復活をふせぎ、ついにすべての頭をおとした。怪獣に勝利した。

彼は大蛇の血を矢に塗りつけた。武器として毒矢を手にいれた。英語の毒のある(toxic)のことである。ギリシャ語では矢をはなつ弓をtoxonという。toxicは弓に関係することである。てんじて毒のあるとなった。ここにハーキュリーズの伝承がかくれてる。この二つの戦いをつうじ、身体的な強さ、精神的な強靱さ、けっしておれない忍耐力を身につけた。

* 牡鹿、猪の捕獲
次の二つはおそるべき野獣との戦いである。黄金の牡鹿、これは矢よりはやくはしる。そして人をたべる凶暴な猪である。彼はこれらを生きたまま捕獲した。成功したハーキュリーズをユリティウスは超人であり、このままでは彼の力を押しとどめることができないとかんじた。そこで性格のちがう試練をあたえることとした。

* 馬小屋の清掃
ハーキュリーズはユリティウスの予想とちがい試練を見事に克服した。ユリティウスはこれまでとは、ちがう試練をあたえた。廃棄物処理。それは人間のきたならしい側面を象徴する。馬小屋にたまった排出物の清掃である。これまでは人々をくるしめてた怪物を退治し文明を進歩させることだった。今回は人間が産みだし放置してた排出物の清掃である。

ハーキュリーズは問題の馬小屋が二つの川の間にあることをしった。二つの川を氾濫させ馬小屋からの排出物を洗いながす。こうして成功した。数々の試練にたえて彼は真の英雄となっていった。

* ハーキュリー伝説の生成
彼の悲劇的境遇に人々は同情した。と同時に、それを克服する彼を賞賛するようになった。このような物語の生成は実世界の何を反映してるか。ことなる文明には人間の偉業の伝説がある。これは相互に影響しあうとともに共有される。その一部は他に付加されたりする。

ある神話によると、彼はティレンという土地にうまれた実在の戦士に関係があるという。その名前は不詳だがマイシーニの王につかえた。神話ではハーキュリーズはマイシーニの王につかえ、その 従兄弟であるユリティウスが十二の試練をあえた。 これがたんなる偶然だろうか。もう一つある。

* オリンピック競技との類縁性
紀元前七七六年、最初のオリンピック競技会が開催された。百もの競技があり、それを勝ちぬくことにより、だんだんと神の位置に近づく。両者には顕著な類似がある。力と忍耐力、これは自らをきびしく規律することができる運動家のみがもつ。さらにふかいところで関連してる。試練はオリンピック競技の基礎をつくってるといえる。

* 六百ヤード競走の起源
競技場における六百ヤード競走である。ハーキュリーズがオリンピック競技の基盤をつくった。これらは実在の地、オリンピアにあるスタジアムにのこってる。トラックは六百フィートである。神話によれば六百フィートはハーキュリーズのフィートである。彼がスタジアムにおいて六百歩すすんだ。その距離である。歴史家はいう百九十二メートル強である。彼の一歩は十二インチ強の長さと推測する。もっとある。上述の寺院の遺跡に立像、浮き彫りなどに彼の十二の試練がえがかれてる。その試練にたえてやりぬく姿がオリンピック競技に反映してる。選手たちは競技から脱落することをきらい、死をおそれない。

* 食人鳥を駆逐、試練を半分克服
ハーキュリーズの神話はどんなに困難てもあきらめない。やりつつけるべき、すると成功がみえるとのメッセージがこめられてる。

第六の試練である。食人鳥の群を追いはらうこと。彼はこれらを毒矢をもって成しとげた。これは人間のどうしても到達できない目標を象徴する。これで彼は試練克服の重要な一里塚に到達した。しかしこれからまだ六つがのこってる。

* ますますきびしくなる試練
次の三つは、ギリシャをはなれる。外国の敵とたたかう。ギリシャが対外的に拡張し植民地を建設し帝国を目ざす動きと対応する。第七の試練はクリート島においてであった。

* マイノス王の牡牛をつかまえる
マイノス王の支配する島である。王の依頼をうけて逃げだした牡牛をつかまえた。神話が形成された当時、青銅時代の後期はクリートはその地域において覇権国だった。アテネもスパルタもまだ弱小だった。彼らはクリートに貢ぎ物をしてた。ハーキュリーズはその牡牛と格闘し力でしたがえた。彼は本土にもどった。これでギリシャとクリートの関係がかわった。

* ダイアミディとヒポルタの殺害
これまでは彼と自然の力との戦いだった。これからは人と人の戦いとなる。これまでは人間のため怪獣や怪物をたおした。しかしこれからハーキュリーズの闇の部分がでてくる。ギリシャにとり脅威となってた二人の支配者がいた。その一人がダイアミディ、ヒストリアの支配者である。彼は軍馬が敵の肉をたべるよう訓練してた。彼はその馬をつかって王をころした。これは古代ギリシャにおいて邪悪な存在は最後にはほろぼすというメッセージとなった。これが試練において彼がおかした最初の殺人である。次にアマゾン族の女王、ヒポルタのベルトをぬすみ、ころした。これでのこり三つとなった。

* のこり三つの試練
次の試練では彼は当時、既知だった世界、その果てにいった。その先にはギリシャ人はいってない。この話しには聖書のエデンの園と比較できる事柄がある。これまでの試練をつうじて彼はますます強力となってきた。しかし肉体の強さがいくらましても、傷ついた彼の心の癒しとはなってない。

* ハーキュリーズの柱、神話の世界への入口
三の脚と三つの頭をもつ怪物の捕獲にむかった。ジュリアン、イカの怪物である。メデューサの曾孫である。これをたおすためにまず、こえなければならない困難があった。どうしてそこにたどりつくのか。ハーキュリーズは地中海の領域をこえねばならない。ところが地中海と大西洋は山でさえぎられてた。彼はその境を剣の一撃でやぶった。この神話はどのように大西洋と地中海がつながったかの説明となってる。両側の崖は彼によってつくられた。このハーキュリーズの柱は大西洋への玄関口でなく、実在の世界から神話の世界にみちびく入口だった。彼が未知の世界にいって、もどってきたことは、ますます彼の勇名をたかめた。

* ハーキュリーズへの信仰の跡
大西洋にむかう古代の船乗りはハーキュリーズの柱をぬけねばならない。最近の考古学上の発見でおおくの船がここで錨をおろした。彼に祈りをささげた。ジブラルタル海峡の洞窟には数百もの遺物が発見されてる。まず未知の世界にむかう準備をした。

* 怪物、ジュリアンとの戦い
柱のその先には三つの頭のジュリアンがいる。怪物は攻撃をしかける。しかし彼には秘密の兵器、ハイドロンの血をぬった毒矢がある。怪物をたおし、それがかこってた彼の牛を取りもどした。十の試練が完了した。

* 黄金のリンゴをさがす
次にハーキュリーズは世界の端にある果樹園にむかう。そこにある黄金のリンゴを盗みとる。そこは百の頭をもつ竜によりまもられている。リンゴ、園、危険な毒蛇。この試練は聖書のエデンの園、アダムとイブの話しと比較できる。初期のキリスト教徒は、繁栄のリンゴ、生命の木、園からなる物語をしってた。

ハーキュリーズの話しの場合、根本的なちがいがある。彼がもとめるリンゴはヘラが所有する。彼女は敵である。これはゼウスとヘラの秘密の結婚の印である。リンゴが結婚と関係づけられることははギリシャ神話では普通のことである。ハーキュリーズは数年、ヘラのリンゴがどこにあるかさがした。わからなかった。最後に世界の果てまでいった。そこで神、アトラスにあった。彼は重みにたえている神だった。

* アトラスとの駆け引き
アトラスは巨人族の一人。世界の重みを肩にかついでたえている。ハーキュリーズはつかれはて、呆然自失の状態であった。アトラスはどこに黄金のリンゴがあるかしってた。ハーキュリーズは彼が黄金のリンゴをさがしてるあいだ、自分がかわってかつぐ。こう申しでた。アトラスはリンゴをもってきた。そしてもう天空も地球もかつぎたくないといった。リンゴをハーキュリーズにあたえて、その場をさろうとした。ハーキュリーズはあわててよびとめ、自分のライオンの皮のほこりをはたく間、世界をかついでおいてくれといって、すばやく立ちさった。これで最後の試練をおえれば彼は自由をえることができる。

* 死者の国の犬の捕獲
最後の試練となった。それは死者のすむ国、ヘイディーにゆかねばならない。そこには三つの頭の犬が門をまもってる。その犬をつかまえねばならない。

彼はヘイディーに外交的戦略をもってちかづき、犬を地上につれてゆくことをゆるしてほしいといった。ヘイディーは彼がただこぶしだけで犬をしたがわせたのなら、みとめるといった。彼は犬をおいまわし打ちすえて従順にした。これで最後の試練が完了した。これはとてつもない出来事だった。英雄であればこそできた。死と生の秩序をくるわせた。ハーキュリーズは死から生還した。

* 天にのぼり神となる、最後の許し
数々の苦難にたえて、ついに心の平安をえた。しかしヘラのハーキュリーズへの憎しみはかわらなかった。最後の平安は彼の死であった。薪を積みあげそこに火をつけた。彼は英雄としての死をのぞんだ。死によってすべてがゆるされた。ゼウスは彼が充分にくるしんだことをみとめ神となることをゆるし、自分とともにオリンポスにすむことをみとめた。ヘラもその怒りをおさめた。

(おわり)

* 感想
筋骨隆々の筋肉マンの冒険譚かとおもってた。まるでギリシャ悲劇のような深刻さをもつ。ギリシャ神話の魅力を感じた。

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