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メデューサ [英語学習]

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* 内容の紹介
見る人をすべて石にかえるという不気味なギリシャ神話の怪物、メデューサの数奇な運命をあつかう。その大意は以下のとおりである。
(Clash Of The Gods Tập 5 Medusa Video Clip HD)

* 見ると死ぬ、メデューサ
メデューサは見ると死ぬ。すべての者からおそれられるもっとも有名な怪物である。その神話は三千年にわたり私たちを魅了しつづける。神話は不可解な世界の意味をおしえてくれる。この神話もそうである。

* メデューサへの恐怖
メデューサは一睨みで男を破滅におとす。その力は誰もかなわない。それが人々、特に男に恐怖をあたえる。それは男がおそれる女。古代ギリシャにおいておそろしい存在だが、彼女の生涯をさかのぼると怪物ではなかった。

* その生い立ち、アテナの女神官
もともとは誰からも愛される女性だった。ギリシャのすべての男性からもとめられる存在だった。うらやむべき存在。しかし彼女は結婚がゆるされないアテナの女神につかえる女神官だった。アテネの守護神であるアテナに貞節をちかう。アテナは結婚しない処女神だった。彼女は男性の性愛の対象とならない。そこにつかえる女神官も純潔をまもり神につかえる。メデューサの凶悪な姿は、この純潔さがもたらしたものともいえる。

* アテナの神殿の女神官の振る舞い、その悲劇
アテナの神殿には男性はいない。いまもアテネのアクロポリスの高台にたつパルテノン神殿が今の姿である。ギリシャ語では処女のいる場所という。そこには約四十フィートの高さのアテナの巨像がある。象牙と黄金の彫像である。神話ではメデューサの悲劇の場所である。

ポサイドン、海の神かつ地震の神である。地震は彼の怒りをあらわす。ある時、怒りの状態にある彼が女神官をおそい陵辱した。女神官は途方にくれた。当時のギリシャの考え方では、もはや結婚できない境遇となり、神官としても神殿にとどまることができない。神殿における性行為は神への冒涜である。アテナはいかる。だがその矛先はポサイドンではなくメデューサにむかった。彼女は罰をあたえられ犠牲者である彼女が罰せられるべきものと告発された。

* 罰せられた女神官、孤島に追放
アテナは彼女の美貌をうばい怪獣の姿にかえた。それは死体となった人間の姿であり髪の毛が蛇となってる。一睨みで敵を石にかえる力をもつ。こうして彼女の運命はかわった。神話ではアテナの呪いをうけ、くるしみながら変貌していった。皮膚はひびわれ、かさかさとなった。絹のような髪の毛が毒蛇となった。しかし不幸はまだおわらない。アテナは彼女を人里はなれた孤島に隔離し永遠に社会との関わりを遮断した。

* ゴーガン、死体の特徴をもった怪獣
神話ではゴーガンとよばれる怪物となった。ゴーガンは死そのものを具現化したもの。おおきく見ひらいた眼、かわいて皹われた皮膚、口から飛びだした舌。このように死体の特徴をもった怪獣は世界各地にのこってる。
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* 敵をたおすゴーガンの力
一睨みで敵を石にかえるゴーガンの力は戦闘の場でもとめられた。それがメデューサの首をもとめてギリシャの各地から戦士がやってくる理由となった。その一人がパーシアス(注、日本では通常はペルセウスとよばれてる)である。メデューサの首をもとめる物語はギリシャ神話の重要な部分である。

* 英雄パーシアスの物語、その始まり
この話しはアーゴスという土地からはじまる。南ギリシャの一地域である。アーゴスは専制君主のクリージアスに支配されてた。王は男の跡継ぎがいなかった。ギリシャにおいて家産は男の長子に引きつがれる。子どもは女しかいなかった。ダネーである。彼女は未婚で子どもをもたない。王は予言者に相談した。娘が男孫をもつことができるだろうか。するともし男の子をもったら、彼は成長して彼をころすと予言した。

* 王女ダネーの幽閉
これは世代が受けつがれる時の葛藤を象徴する。ふるい世代は力をうしなうことをおそれる。クリージアスはダネーを人がちかよれない塔に閉じこめた。食事も新鮮な空気すら満足にあたえなかった。自らが手をくださない。しかし彼女の死をのぞんだといえる。王は彼女の死のしらせがくる。飢餓でしぬとおもってた。だがなかった。

* ダネーにふりそそぐゼウスの愛
クリージアスはダネーの様子をうかがった。彼女は生きてる。それだけでなく、そのかたわらに子どもがいた。パーシアスである。クリージアスは驚愕した、何者かが塔に侵入し彼女を妊娠させた。人間業ではない。それは神々の王ゼウスである。神話のなかでもっともたくさんの子どもをもつ。彼は黄金の雨となり彼女の体にふりそそいだ。神話において自然現象が女性の妊娠を生みだすという話しが各地にのこってる。

* パーシアスをおそう試練
このようにパーシアスは半神である。人間ダネーを母としゼウスを父とする。これは神の力をもつと同時にしすべき人間の運命をもつ。これはギリシャ人が自らを可能なかぎり神にちかづけようとする試みともいえる。予言をおそれたクリージアスは彼をころそうとする。だがゼウスをおそれ一計をあんじた。二人を船にのせ海にすてる。食料もあたえず危険にみちた海原にすてた。行き先のない死の旅だった。

* 保護者としてのメデューサ
ところでメデューサである。彼女の首をねらっておおくの戦士がやってくる。彼らを石とかえ彼女の死の園に彫像をふやしていった。世界の征服をもくろむ者は彼女の首をもとめる。アレクサンダー大王もそうだった。彼女の力は、見ることは殺すことという有名な言葉にあらわれてる。その名前が意味するところは保護する者ともなった。危険からまもるという意味である。一九三〇年、ポンペイにおいて考古学者がモザイクの絵を発見した。それはアレクサンダー大王とペルシャの王ダリウスとの戦いの絵である。アレクサンダー大王の胸にメデューサの首がえがかれてた。

その他に、子どもたちをおどす手段としてつかわれた。店にその絵をかがげる。子どもの侵入をふせぐ。お菓子の壺にその首をえがく。盗み食いをふせぐ。

* メデューサの首に価値が
神話においてメデューサの首の価値はたかい。戦士はその首をもとめ島にやってきた。その首をもってゆきたい。しかしすべての戦士が致命的な失敗をする。彼女をみる。するとたちまち石となった。彼女は次の犠牲者がくるのをまつ。

* セレファス島に定住する母子
ある英雄がこの石の呪いを破壊しようとする。パーシアスである。父は母と子を死すべき運命においた。しかしゼウスはパーシアスを保護した。彼らはセレファス島にたどりつき、そこに定住した。その地の王は母に関心をよせた。そしてパーシアスを邪魔とおもった。

* 王の企み、パーシアスの決心
パーシアスをなきものにしようとした。王は島の人々に布告し高価な贈り物をもってくるよう、めいじた。貧乏なパーシアスにはできない。社会的にその成員とみとめられてない父なあし子であることをしってた。彼は追いつめられた。もし王により流罪にされると、のこされた母はのぞまない結婚をしいられる。二人は永遠にわかれわかれになる。

彼は王への贈り物としてメデューサの首をもってくることを決心した。それはいまだかって、もどってきたことのない旅である。もし成功すれば母をとりもどすことができる。失敗はすなわち死である。

* メデューサをたおす旅へ
ギリシャ神話でパーシアスといえばメデューサの首である。伝説ではパーシアスはマイセニイの国の創始者である。その国は青銅時代の最強の国である。ながい間、パーシアスとメデューサの伝説にある国。ホーマーがかたるトロイの戦争にでてくる国。それだけの存在だった。十九世紀になって考古学者によりその文明の存在とその場所があきらかとなった。

マイセニイはアーゴスのちかくにある。神話ではパーシアスの生地。そこにのこる城郭は壮大だった。人々はそれを人間には不可能、英雄のみが可能とした。だからパーシアスがつくったとしんじた。パーシアスの心はきまった。

しかし準備、経験、計画、すべてが不足してた。メデューサをどうしてたおすのか。それだけでない。メデューサがどんな姿なのか、わからない。何故ならば首をもとめおおくの戦士がむかった。しかし誰一人としてもどってこなかった。彼におしえてくれる人がいなかった。

* ゼウスのたすけ
この時、父、ゼウスがハーミイ、使者を派遣した。そしてながい旅をものともしない、すぐれた翼をおくった。おどろくべき速度で旅することができた。戦いの場にむかう準備はととのった。ではおそろしい敵をたおす方法は。ハーミイは貴重な情報をもたらした。彼に魔法の武器、それでメデューサをたおすことができる武器をもつうつくしい妖精がいる。彼女を見つけるよう助言した。

しかし三人の姉妹のみがその場所をしってる。老婆の姿をした彼女たちは人とあうのをきらってる。困難な旅だが彼は母をたすけるため、成しとげねばならなかった。

* 目一つの三老婆
メデューサをたおすため彼は一式の武器を必要とした。三人の老婆である。彼女たちはかわってた。三人で一つの目をもつ。それを三人で使いまわしてた。彼女たちはくらやみの島にすむ。月さえかがやかない。翼をかって旅をした。島についた彼はしのびよってその目をうばいとった。盲目になった三人は狂乱した。彼はどこに妖精がすんでるかおしえるよう、せまった。彼女は川のそばにすむ。それは生の世界と死の世界の境界をながれる川である。彼は目を砂の上に投げすてて大空に飛びたった。

* 星座にいるパーシアスとアーゴス
これは実世界の成り立ちに照応する。ギリシャ神話には天空との交渉をしめす話しがおおくある。人々は天空に過去、現在、未来をはかる。星座にまつわる神話である。古代の人々は神話に由来する名前の星座をもってた。星座そのものが神聖だった。そこに英雄が片手に剣、もう一方にゴーガンの首をもってる星座がある。これはパーシアスの星座である。この中にアーゴスとよばれる星がある。それはメデューサの首をあらわす。明るさがかわる変光星である。三日の周期で明暗をくりかえす。一つしか目をもたない三人の老婆、目をうばったパーシアスの出来事に照応する。

* ついに首を切りおとする
メデューサの最後の話しである。妖精は彼にゼウスの剣、アテナの楯、死の国の主、ヘイディーの兜を贈呈した。今や準備がととのった。その頃、母には結婚の準備がすすんでた。成功はどうしてもたらされたか。その秘密は楯にある。翼をつかってメデューサの島についた。しずかに彼女の後ろからちかづいた。楯でふせぎながら目をとじてさらにちかづいた。剣をふるってついに彼女の首を切りおとした。

おそらくこの不幸な女性の悲劇の終わりに同情する人々はいたろう。悲劇はおわったがメデューサの話しはまだつづく。その死後もメデューサの首は人間を石にかえる力があった。パーシアスは首を袋におさめた。彼は最強の武器を手にいれた。それをつかいたおすすべき、いく人かの人々はきまってた。

* 故郷にもどる
故郷では保護する人のいない母が王に結婚を強要されていた。彼女にはその意志にはんして女王の位がまってた。いそいでかえらねばならない。彼がもちかえったメデューサの首から血がしたたりおちた。砂地に何百匹もの毒蛇がはいずりまわった。

* 石となった王と祖父
結婚式の当日である。そこに祖父、クリージアス。彼は孫によりころされるとおそれてた。結婚式のただ中にもどってきたパーシアスは怒りにふるえた。王にメデューサの首をつきつけた。たちまち石となった。またクリージアスも。ダネーは息子によりすくわれた。ここに彼は一人前の男としての勇気をしめし英雄となった。この後、首は女神、アテナにささげられた。メデューサは数奇な運命をへて神殿にもどってきた。アテナはメデューサの力を引きつぎ、より強大な神となった。

(おわり)

* 感想
メデューサは不幸な女性である。それをはじめてしった。神様の不条理な行為の数々が彼女を翻弄した。ずいぶん勝手なものとおもう。そこにギリシャ人が不可解な世界をみとめ、それに立ちむかう努力をしてる。彼らの活力をかんじた。

音をとることを優先したのでペルセウスとあるべきをパーシアスと表記した。その他、人名、地名もちがってるようだが、音のとおりとした。

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