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ギリシャ神話 [英語学習]

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* はじめに
前回(2016/1/31)に引きつづき訳文(仮訳)をしめす。引用元はYoutubeからGreek Mythology God and Goddesses Documentary。

* 神話の成立
活気にあふれている現在のアテネ、古代のギリシャもこのように躍動してた。そこには、それぞれの役割と物語ををもつ、おおくの神々がいた。何千年もの昔から、かたりつがれてきた。頭痛のゼウスからアテナがうまれた逸話、粗野な若者であったアポロが秩序の神となったいきさつ、ポサイドンのことや、アテネの守護神となったアテナ、すべてを統括する、天空や雷の神であるゼウスがいる。

ゼウスは人間によい日や、わるい日をもたらす力がある。彼は善と悪の瓶をもつ。その中身をすこしづつ注きこむ。女神のアフロディテは性愛と美の女神である。多産と関連づけられる。アポロは組織者、都市の神でもある。人々をいやし、あるいは疫病をもたらす。彼は遠くから力をおよぼす神である。はなれたところから矢で人々を射ころす。彼の愛は遠距離にいてもっともよく、たもたれる。

* 神話の作者、ホーマー
ギリシャには7万年前から人がすんでた。北方から中東から人々がやってきた。ギリシャ神話はこれらの人々がもたらし、あたえた影響からうまれた融合物である。それは多様なもの、周囲のイタリアやケルトの神話がもつ要素とかならずしも照応しない。これらは口承により伝来した。BC750年ころ収集、整理され物語として成立した。人々により、それはホーマーという一人の人間がまとめたとしんじられてる。

* 世界のはじまり
ホーマーがギリシャ神話、神々を創成したといえる。彼によれば最初にフキアノス、おおきな永遠に周回する川があった。もう一つ、ティーサス。最初の母神である。一連の神々をうみだした。約50年後にあらわれたヒシアド。

彼によれば、コケイオスが最初にあらわれた。それは空白、しかし無秩序ではない。その後にガヤ、女神。彼女はウリノスを生みだした。天である。彼は子どもをのぞまなかった。ガヤはクロノスをやどした。ウリノスが海におちた。するとアフロディテがうまれた。これらがギリシャ神話といわれるものである。ギリシャ語でマイトス、非真実という。世界がどういうものかを説明するものである。

* 神話の精神、愛と戦い
ギリシャ神話で興味ぶかいことがある。愛と戦い、暴力と性愛は相互に関連してる。それは熱情と感情が人間の心と情緒において、ふかく関連してるからだろう。激烈な欲望と怖それ、あるいは憎悪は関連してるからだろう。この意味でギリシャ神話における物語と人物像は、われわれの生活の中に適用できるものである。

ヒシアドの物語では、クロノスにめいじて兄弟姉妹をガヤの胎内からあらわれた。このとおり父神の試みは失敗におわった。この後も父と息子の戦いはつづく。クロノス自身が自分の子どもをころしてる。クロノスはリアと結婚し、子どもがうまれそうになった。その子どもを飲みこんだ。リアはどうしても子どもがほしかったので、クリートの洞窟にかくした。リアは布でくるんだ岩をクロノスにあたえた。こうしてゼウスは成長できた。彼は父をだまして、すべての子どもを登場させた。これがオリンポスの神々のはじめである。ゼウスは父をだました岩を捜しだした。それは今もデルファイにのこってる。いつも父と息子の間には争いや緊張がある。ギリシャの経済は当時は生存を維持するだけのもの。父親が死亡するか引退しないかぎり、長子である息子であっても何らの権利はあたえられなかった。

* ゼウスが主宰するオリンポスの神々
兄弟姉妹を父から救出した後にゼウスはオリンポスを占拠した。ここを根拠として父やその他の勢力とたたかった。最後にはオリンポスの神々が覇権をにぎった。ゼウスは神々の王となった。

ギリシャ神話には一つの特徴がある。神々が人間の形であらわれることである。エジプトには犬の頭をもつ神、アケード、ヒッタイト、メソポタミアでもライオンや動物の体をもつものがある。これまでにない革新的なこと。神性について、かたることは未知について、かたること。聖書の創世記でエデンの園についてかたってるが、ほとんど神性についてかたってない。

* 人間の登場
ホーマーによれば、神々がオリンパスに登場してから、人間のことが、かたられる。聖書では、ほかの生き物とくらべて人間の創造は特別なこと。しかしギリシャ神話では世界全体からみて重要とあつかわれてない。人間は宇宙の中心にいるが、その創造は世界からみて、ちいさなことである。人間の創造は世界やオリンポスの神々の創造の後にあつかわれてる。それは人間が存在することはギリシャ人にとり当然すぎるからかもしれない。世界が創造され人間はそこに適合させるものだからかもしれない。

* 黄金の人間
人間の登場はいろいろあるが、どれも吉兆をつげるものでない。ホーマーによれば神、パミーシアスが最初の人間を泥から創造した。ヒシアドは、神が黄金、白銀、青銅、鉄の人間を創造したという。それぞれは人間の状態をあらわしてるようだ。最初の人間は黄金からできてた。生活は安穏で食料は豊富にある。それは文字通り神と食事をともにするようなものである。すべての人間は善良で心ただしい。そしてしばらくして、いなくなった。その理由はまったく説明がない。聖書のアダムとイブのような理由がしめされてない。ギリシャ神話において人間とその創造は関心の対象でなかった。神への不服従によりエデンの園を追放されたが、ギリシャ神話において神への不服従はおおきな出来事ではなかった。つぎに白銀の人間をつくった。

* 白銀の人間、青銅の人間、鉄の人間
彼らは永遠に幼児だった。早熟で老成した。より傲慢で神を充分にあがめなかった。次に青銅である。彼らは戦争を常時おこない、ほろんでいった。最後に現在いきてる人間がやってきた。鉄の人間である。これらの世代の変化はギリシャ人の日常において重要とされる要素がどのようにあるかを反映したものである。それは、神に対する姿勢、都市国家における戦争や闘争への姿勢、お互いにどう協調し、あるいは抗争してゆくかをあらわしてる。面白いことだがここには男しかでてこない。

* 女性の登場
女性は摩擦あるいは人類への罰として、うまれてきた。ヒシアドがいう。神の一人、パーミシアスがゼウスをだましたことがある。彼は羊をころし、肉をとり、その内部にたべられないような内臓や骨をつめ、それをしろい陶器にいれてゼウスにすすめた。ゼウスは人間を代表するパーミシアスの企みを見ぬいていた。仕返しに人間から火をとりあげた。最終的に火は人間にかえされたが、うつくしい悪といわれる女性をあたえた。女性は究極的には男性の脅威となるとい考え方がギリシャ神話にみとめられる。

* パンドラの登場
それがパンドラだった。彼女に瓶があたえられ、あけてはいけないといわれた。瓶があけられ、病気、苦痛、災害、傷害が外にでた。あわててしめたら、ただ一つ、希望だけがのこった。希望は邪悪の一つとして瓶にあった。それは希望が人間に未来を支配できるとの気持をもたせることができる。未来を支配することは危険なことである。それは詐欺行為となるかもしれない。希望は善にも悪にもなるものだ。そういう多義的なものとして瓶にはいってた。パンドラは邪悪な存在であるが、ほかにもある。

* 女性への見方
アフロディテである。男性は彼女を警戒する。トロイの戦士と同衾し、翌朝、女神であることをしって恐怖した例がある。これと対照的にアテナは性的な意味はなく都市の守護神である。これらは古代文明の展示する窓のようなものだ。

* 神の実在
神々は古代においては、はるかに実在性がたかい。山、樹木、情緒のそれぞれの背後に神が実在するとかんじてた。ギリシャ神話の魅力的なところは、環境と 関わりをもってることである。水べにすむニンフ、山、川、木々のニンフ、川辺の宗教的存在への知識、現代のエコロジーのような関わりをかんじさせる。英雄とい概念があるが、それは神の仲間である。

* 人間が直面する困難、神の役割
世界の困難さ、何がおきるか予測できないでたらめさがえがかれてる。女神、プレセッフェニーが神、ヘイディーに誘拐され地下世界につれてゆかれた。その時に冬がうまれた。母神、デミーターはびっくりし娘をさがし、おおいに、なきかなしんだ。農作物がみのらず、犠牲の捧げ物を受けとれなくなった。神がゼウスにうったえた。毎年、3ヶ月は地下世界にゆくことを条件で娘は母にもどされた。かくして、この時期はデミーター、農業の神はかなしみ、畑はさむい冬に不毛の地となる。このように、冬季の厳しさがが説明される。

さらに出来事の困難さはしばしば神への背徳行為によって説明される。神を裏ぎった者は神から罰をうける。神への怖それ、敬意を意味する言葉がある。ここには前向きの意味がある。生きることは何がおきるか、わからないこと。できることはすべて、やっておく必要があることを意味する。おおくのものが飢餓線上でいきてる。

ギリシャ神話では窮地にある人々を神がすくうといわない。神がいったから、そうなったといわない。それは人間の責任だという。

* 英雄の登場
困難にみちた世界で人々は困難から解放してくれるヒーローをもとめる。神と人間の女性との間にうまれた者。有名なのがヘラクレスである。ゼウスと人間の女性、貞節な妻の間にうまれた。ゼウスはすでに姉妹であるヘーラと結婚してる。

* ヘラクレスとその苦難
神はかならずしも倫理をまもらず正直でもない。そのような考え方が存在する。神も人間であり、しかしそれより裕福で、強力である不死身の存在。ギリシャ人はそう考え納得してる。行為の結果、その重みを受けとめるのは人間であるが、神でない。ヘーラはゼウスに怒りの矛先をむけることができず、ギリシャ神話の神として典型的な行動をとる。彼女は揺り籠のヘラクレスに蛇を仕むける。彼は赤子の時から強靱である。蛇をころす。

英雄は通常人より、能力、実績において、はるかにすぐれてる人、それ故に社会に適合するのが困難な人である。定期的に怒りの発作がおきヘラクレスは蛮行をかさねる。発作にまかせておこした殺人をふかく後悔する。怪人や怪物退治の課題をはたす。その生涯のおわりに、不死身の神となることを、ゆるされる。父のすむオリンポスにすむ。この神話が使徒パウロへの道筋をつけるだろう。彼は100年後にギリシャ人にあたらしい世界をもたらした。

神の息子、苦しみの生涯をおえたヘラクレス、最後に神となった話しもった。このような話、神の子として苦しみの生涯をおえ、神となった話しが不自然とはならない素地がうまれた。さらに人間とおなじ姿をした異教徒の神を受けいれる素地ともなった。初期キリスト教の進出が容易となった。

* その他の英雄
このほかに、アキレス、ユリシーズはトロイ戦争の偉大な戦士だ。フィージアスは怪物、ミノタウルスを退治した。英雄は神の子孫である必要はない。甚大な危険がせまってることをつげても英雄となれる。奇抜で通常でないことをする。おおくの敵をたおす、さらに社会で多数を殺害する。奇妙な服装をする。つまり英雄は、普通でなく、危険な存在である。

* エディプスの悲劇
また、ちょっとかわった英雄がいる。エディプスである。父をころし母と結婚した。自分の運命をのろい盲人となり贖罪の生涯をおくった。それは両親と子どもの間の闇にとざされた部分をかたるもの。ギリシャ文化、ギリシャ神話にはまちがいなく両親と子どもの間の衝突を問題とする部分がある。心理学者、フロイドはこれを取りあげた。

* 人間の運命、運命との抗争
これはまた、人間は運命の定めからのがれられないのか、それにあらがう自由意志をもつのか、という問題がある。彼は自分がカーン王の子でないことをしった。絶望し自らの意志をすてて、いきた。しかし人生の終わりにあたって、それらが一つの計画にあてはまってることを発見した。

運命とそれに対抗する人間の自由意志は重要な問題だった。運命を人格化したのが、3人の女神である。クロッソー、ラッカソス、アクロポー。それらは機織り、くじをひく人、振りむかぬ人である。ギリシャ人は複雑な考え方をする。神は人間の運命を左右する力がある。しかし人間にも自分の運命をかえる力がある。彼らはこの多義的な関係をこのむのである。なので、人生には、たしかなものは、ないという考え方にいたる。

* ゼウスが引きおこしたトロイ戦争
これが、地上には人々がおおすぎる。その重さにたえかねるという考えにいたる。ゼウスは地上の人々をへらすためトロイ戦争を引きおこしたという。

* 文明をもたらした神々
オリンポス山にすむグループ、グレースの女神たち、ミューズの女神たちがいる。グレースは美、魅力、感謝を人間界にあたえ、ミューズには神話、歌謡、演劇、天文学、芸術をそれぞれの方法による伝来をまもる。9人にミューズのそれぞれの女神には芸術、科学における固有の領域をもつ。教訓詩、音楽史、これらはギリシャ人が重要と、かんがえたものである。

* 神々にまもられた人々の生活
ギリシャ人にとって神性の存在をしめすものは、あらゆるところにある。都市における多数のちいさな祠、神域における多数の捧げ物、人生には何がおきるかわからない。世界をうごかす力のあるものは、いつも自分の味方になってほしい。そのために何でもするという考え方である。揺り籠から墓場ま、季節から季節に、人生の節目、節目に、神との関係をもつ。

かってギリシャは700ある都市国家で構成されてた。ゼウス、パーミシアスのような主要な神がいたが、その他に、それそれぞれ都市、町村が自分たちの神をもってた。周囲の山川、自然には神の存在にみちてる。村、小川、泉、なんていうこともない気象現象にもである。なので自分たち固有の神をもつことが奨励された。

多数の神がいて多数の役割をもつ。パーミーは家畜の神。英雄が神と婚姻すると仲間となる。エロスは恋愛全体にかかわる。ヒフェステスは火、火山の神である。ポサイドンは海の主である。

パンは牧羊の神である。アートマスは自然と作業場をまもる神である。アトモシスは成長期のわかさと関係し、成長期の動物にかかわる。またわかい女性の成人儀礼にかかわる。これは両者に共通の性質がみとめられたからである。

* 神々への祭り
デミーターは重要な女神である。4年に1度いわわれる。収穫の女神である。ギリシャ人は長年にわたり周囲の自然をみて、それとともにいきて物語をつくってきた。自然をまもる神をあがめ、ゆたかな稔りをねがってきた。

* 神の行為への批判
神の行為について批判があびせられる。神にも人間にも行為を駆りたてる熱情がある。人間はその分をまもる。神は思いのままに行動する。そこで神とちがってくる。理解しがたいことだが、ギリシャ人は演劇において神の役をえんじる。人間よりすぐれているが、神も人間のように熱情をもち、誤ちをおかす。恋に熱狂し、絶望におち、悲劇をむかえる。人間の形をもち、傷つき、病におちる。しかし人間よりはやく回復する力がある。強力であり広大な智慧をもつ。何故、神が人間の姿をとるか。それはギリシャ人が人間の知能と肉体の能力をふかくしんじ、神に畏敬をささげるのに、それより完全なものはないと、しんじてるからである。

神はまた人間とおなじく裁きの場にたつ。旅人をまもる神、パーミーは100の目をもつアゴスをころした。その行為が裁きにかけられた。

* 神の怒り
実際に必要なことは注意をはらい神をけがさぬこと。神と同等とならず傲慢にふるまってはいけない。そうすると神は災厄をもたらす。たとえばゼウスの真似をして雷をおとすような大音響をたてる。ゼウスは雷撃をもたらす。ゼウスは雨をもたらす。なのに人間が雨をふらせたというと死をあたえるだろう。

* アテネの守護神、アテナ
アテネにおいて人々は無名の神をまつる。おそらくアテネ独自の方法なのだろう。ギリシャ人は自分たちを取りまく世界を合理的にかんがえる。哲学、論理的思考がさかえた。そのほとんどがアテネにおいてである。ここで女神のアテナが高貴な能力を発揮した。戦いの神、芸術の守護神、黄金で鍍金された黒檀と象牙の彫像としてまつられた。アテネをまもる不敗の神である。

* オリンピックの祭り
45の彫像が立ちならび、黄金や象牙でつくられ、古代における世界7大不思議の一つといわれた。ゼウス神にささげられ、祭であり最大の神事。それがオリンピックゲームである。4年に1度、ギリシャ全土、イタリア半島から参加者がやってくる祭典である。観客もふくめ男に限定される。裸の選手が勝利を目ざし、幅跳び、円盤投げ、槍投げ、200ヤード走がきそわれる。その対象は勝利であり、目的は神をあがめることである。

こうかんがえる人がいる。これは神への儀礼に人間の力を消費すること。それをしめすのが汗である。競技をおえた選手から汗かき器でこそぎおとし、あつめた。これは魔力のある物質。神がみとめたもの。

* デルファイとその神託
もう一つのギリシャの中心はデルファイである。そこで神託がさずけられる場所である。アポロの神託といわれる。ピシアとよばれる巫女が神託をつたえる。世界中から人々がやってきて重要な国事、政治にかんすることなどをきく。神託の生の言葉は誰も理解できない。それは予言として解釈される必要がある。たとえ予言となっても、なお曖昧である。こんな例がある。ある王様が自分は戦争に取りかかってよいかときいた。すると神託は、もし戦争に取りかかると、偉大なる国が崩壊するといった。それで戦争した。すると偉大な国は自分のところだと、わかった。神託は問に謎をかえす。

人間は、うまれ、成長し、人生の選択にあう。そのたびにデルファイにゆくことができる。デルファイは溺死すると、おしえてくれるかもしれない。海をおそれて、いきてゆく。それでも水族館で溺死するかもしれない。それは神のみがしる未来である。

* アポロ神
デルファイにはアポロがいる。彼には神託のほかに仕事がある。恋愛の神でもる。アポロはもっとも、うつくしい男性である。もっともすぐれた運動家である。もっとも強力な矢をいる射手である。うつくしい歌い手である。彼は完璧な男性である。にもかかわらず、実にかなしい
生涯をおくる。彼は恋愛に傾倒するが、どの女性にも受けいれられない。そのため無理に行為におよぶ。彼は恋愛の神というより距離、理性の神でありる。

もっとも悲劇的な逸話はカサンドラとの恋愛である。彼女はトロイの王の娘だった。アポロは予言の能力をあたえるので彼女に同衾をもとめた。いったん同意したものの最終的にアポロは拒否された。そのためアポロは予言は誰からも、しんじられないようにした。ホーマーによればこれがトロイ戦争に影響をあたえた。ギリシャ全土が一致団結して、うばわた王妃を取りかえそうとトロイに戦争をしかけた。10年にわたる戦いは膠着状態におちいった、この戦況にギリシャの将軍、オディセウスが一計をあんじた。巨大な木馬をつくり城外において退却した。トロイ側は門をあけ城内に引きいれた。この時、カサンドラはギリシャ側の策謀を予言した。しかし誰も彼女の予言をしんじる人はいなかった。夜間、木馬内にひそむギリシャ側の戦士と、いったん退却した戦士による急襲をうけ、城はおちトロイはほろんだ。アポロはこれでカサンドラに復讐をはたした。だが、恋の成就に失敗した。

* ダイナシス神、ギリシャ人があいする多義性
デルファイにはもう一人の神、ダイナシスがいる。ワイン、作物、海の神、流動性をもつ液体の神である。究極的には人間の狂気を引きだす神。ダイアイシスの影響下にあれば、飲酒あるいは宗教的興奮によりこのような状態になる。ダイナシスの強烈な感情表現を形をととのえればアポロになる。表現形式で古典的とロマンチックという区分があるが、ここでは成立してない。ダイナシスは冬季の3ヶ月間アポロを代替する。彼は市民社会の無秩序や都市における民主主義の神でありアポロは市民生活の秩序の神である。

ここにさらに補足することがある。ダイナシスは女性により、あるいは田舎において信仰される神である。それは女性を家庭や部屋から外につれだし山頂で一晩中明かりのもとで踊りあかすことを、ゆるす。アポロは理性と秩序の神である。デルファイにおいても、それがたもたれる。

* おそろしい死後の世界
ギリシャ神話には天上、地上のほかに、もう一つ、地下の世界がある。闇につつまれ、立ちいりがゆるされない世界である。古代、ギリシャ人は埋葬あるいは火葬された。死後の世界では意識はない。それは神のみの世界である。死後、魂はヘイディーあるいは神、ヘイディーが支配する世界にゆく。キャロアンが見まもる、憎悪の川をわたらねばならない。その際に彼にコインを2つあたえる。これが死者の口中にふくませる由縁である。そこで3つの頭をもち、そこの扉を守護する神、サーヴェラスに出あう。ホーマーによればヘイディーはおそろしい、寒風がふく場所であり神殿もない。ヘイディーはキリスト教のサターンのように魂に罰をあたえる神でない。

2つの段階のヘイディー、アラビスとタータラスがある。前者は死者が最初にゆくところである。後者は神をおとしめた者がゆく、よりおそろしいところである。そこにすてられた者の中で有名なものはテンタラスである。彼は永遠に飢えにくるしむ。水をのもうとする。水がとおざかる。果実をとろうとする。どうしてもとどかないのである。

* 神話が生みだす演劇の世界
ここのような神話はあたらしい形式の芸術、演劇の誕生に影響をあたえた。後年の脚本家、ユーレピディ、ソフィクリー、アリストフィニーが神話から演劇を生みだした。文学との関係は複雑である。詩歌は過去を保存してつたえるものでない。読み物として伝来するものでなく、公共の場でえんじらるもの。口誦、ダンス、演劇などでつたえられるものだった。地域に根をもち、実際にみて、かんじることができるものだった。

それらの作者の中には神の行為に批判的なものがいた。それは後年の哲学者、プラトンの主張とおなじくした。プラトンは自分の神の概念にしたがい神があるべき姿をとらないと非難した。

ユーレピディはその悲劇において神の行為を批判してる。その作品、イオンにおいてアポロをレイピストとして演出し神としての価値に疑問をしめしてる。物語を展開する中でアポロを非難するものがある。彼がレイプした女性が劇の最後で彼の息子の母親として登場する。彼はそれからアテネの指導者となるのである。おおくのドラマは神の行為の人間的で軽蔑すべき側面が表現されている。

性愛と恋愛はアフロディテの支配するところである。彼女もアポロとおなじような波瀾にとむ世界にすむ。彼女は戦争の神、アリとの関係で戦争とむすびつく。彼女はアリと結婚したが、その前にバルカン、鍛冶場の神と結婚してた。何故2人がむすびついたか。それは、恋愛において、あるいは戦闘においてうまれる、はげしい怒りを共有したからである。このように作家たちは日常生活に教訓をあたえる。その中に女性へのひどい暴言をはく神も取りあげる。

ヒポレティスである。女性や女性らしさを軽蔑する。彼は純粋を追いかける。義母である女神は彼に恋した時、それに恐怖し、はげしく拒否した。

* ギリシャ神話の受容
時がうつりギリシャ神話も歴史の一つとして融けこんでゆく。その中で、人物、神、物語の数々、世界がどのような仕組みか、人間がどのようなものかを示唆するゆたかな世界はなお必要とされてる。これを愛し、魅惑された後の世代の人々がいる。それは物語をつくり、それを理解しようとする欲求の源泉となった。ギリシャ神話は他の文明にも流れこんでいった。

* ローマの神々の変容
ローマ人はギリシャ神話をBC3世紀ころ、偉大なものと、かんがえるようになった。それでオリンポスの神々の世界を採用した。自分たち固有の神々と取りかえた。そのためギリシャの神々をローマ風にかえた。ゼウスをジュピター、アリをマーズ、アテナをミネルヴァ。これらは、もともとあった神々である。ポサイドン、ネプチューン、ヘイディーはプルートなど。

* キリスト教への影響
キリスト教徒はキリストを人間の女からうまれた神の子としんじてる。ギリシャ神話では神と人との交流がめずらしくない。キリスト教普及の基盤をつくったといえる。多数の神々がいる神話をもってたにもかかわらず。多数の神の存在を疑問視し、一人の神を原理とする考え方がうまれた。BC4、5世紀の哲学者、プラトン、アリストテレスである。彼らは従来の神々の存在に疑いをもち、ある超絶した力、すべてが善で、すべてを知る存在をかんがえた。この考えにパウロが気づいた。アテネの集会でのべたところにあらわれている。

罪の意識はちがったものだった。ギリシャ人にとっては、それは警告を見おとした。行きすぎた。神の領域に踏みこんだ。人間としてあるべき姿に到達してない。このような意味である。

* おわりに
神々、女神たち、英雄、ミューズ、グレースなどの神々が活躍す神話の世界は今なお重要な文化としていきてる。
(訳文のおわり)

* 感想
ゼウスの頭痛(head ache)、ポサイドンの説明部分など気になる部分が各所にあった、各事項の導入、締めくくりに、解説まとめの説明がはいる。こまかな部分で充分には聞きとれなかった。

しかし、ギリシャ神話の成立、様々の神の登場、その性格、役割、人間の登場、神々との関係、文化、演劇への影響、ローマの受容、キリスト教への影響など、そのゆたかな内容。また西欧文明の基盤をなすギリシャ文明の特徴をよくつたえてる。これらがよくわかり、まことに興味ぶかく、ありがたった。満足できた。さて英語学習である。

* 発音、はねる母音
単語の発音の特徴である。前回(2016\/1/31)でぼんやりと立ちあがると説明した。これを絵にかくとどうなるか。すこし数学の知識をかりるが、統計学の正規分布のグラフの姿がおわかりになるだろうか。頂点の左右に裾野がひろがってる。これは左右対象だが、英語の発音の場合は頂点の場所がむかって右にずれる。すなわち左側の裾野がながく、ゆっくりと立ちあがって、やがて急激に頂点にたっする。そこから一気にくだって、おわる。これが英語の発音の特徴である。

religion、これは日本語では「レリジョン」となるが、「リージョン」のように聞こえる。これはアクセントのある「re」の部分の音がながくひびき、「ligion」は急激に音圧がさがるからこうなる。とくに「li」がひびかない。

religiou、も「li」がよわい。これらをウェブの発音と比較したら、両者ともずっとつよくひびく。つまりよく聞こえる。私はどうも自然な会話より、はっきり発音しすぎてる。はやくて自然な発音に出あうと苦労しそだとかんじた。

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LesAdjugs

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by LesAdjugs (2019-07-15 06:04) 

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